外壁塗装 色選びの注意点

外装リフォームの教科書 Vol.6

外壁塗装 色選びの注意点

塗装の色決めでは、施主からアドバイスを求められることもあるのではないでしょうか。その内容は、「10年間見ても飽きない色にしたい」「隣家と同じ色なのでイメージを替えたい」などといった漠然としたものが多いようです。適切なアドバイスができるよう、色を決める時に気を付けるべきポイントを押さえておきましょう。



問題点1 イメージが違う

【よくある問題点】

・思ったより色が薄い

・テカテカして落ち着かない

・シミュレーションと違う

・色のバランスが悪い


【問題を回避するために】

●近くに施主の好みに合う家があれば一緒に見に行き、イメージを共有する。

●小さいサンプルで決めずに、A4判の色見本で確認するか、実際に色を塗ってみる。

●室内で決めるのはNG。天気の良い日に外壁(4面)に色見本を当てながら確認を。

●「面積効果」を考慮して、明るめの色はワントーン暗い色を、ダークな色はワントーン明るめの色を。

●艶には全艶・7分艶・5分艶・3分艶・艶消しの種類がある。塗り板見本で確認する場合は天気が良い日に。

●シミュレーションを使う際は、実際と違いがあることを説明して、あくまで参考のために使用する。



問題点2 家がやけに目立つ

インテリアやエクステリアでは個性的なデザインや色が好まれるようになり、インスタ映えするものを選ぶという人も多くなった。しかし、家の外壁にまで「個性」を求めてしまって失敗したという例もある。塗装をすると10年はその色を見続けることになるので、雑貨を選ぶように気軽に選んでしまうと後悔することになる。多い例が、街並みの景観に合わず、近隣から歓迎されない色になってしまうことだ。家は個人のものではあるが、景観は街全体のイメージにつながるものなので、周囲に馴染む色を選ぶようにしたい。


【よくある問題点】

・周囲と違和感がある

・色の組み合わせが落ち着かない

・何色も使い過ぎた


【問題を回避するために】

●日本塗料工業会の塗料用標準色より塗料メーカーの外装向け色見本を使用した方が無難。

●地域に景観についての取り決めがある場合があるので注意する。

●自然の中に溶け込むような色、自然を引き立たせる色を選ぶようにすると悪目立ちしない。

●ツートンカラーなら、調和がとれた同系色か、彩度が同じぐらいの色を選ぶのが良いとされている。

●上下で色を分けると安定感がある印象に、縦ラインで色を分けたり家の凹凸部分の色を替えるとスタイリッシュな印象になる。



問題点3 色あせや汚れが目立つように

塗装したばかりの状態はずっと続くことはないが、少しでも永くきれいでいたいもの。しかし塗装後5年くらい経つと、「今回の塗装は持ちが悪い」などとクレームがつくこともある。古びた感じを受ける主な要因は、色あせと汚れ。「前回の塗装の時と同じグレードの塗料をつかっているのに」という場合は、色選びに起因していることも考えられる。「では、色が長持ちして、なおかつ汚れにくい色選びとは?」という質問が色を決める時によく出るので、是非覚えておきたい。


【よくある問題点】

・早くから色あせが…

・汚れても良いように濃くしたのに…

・凹凸部分の汚れが気になる


【問題を回避するために】

●色あせしやすい鮮やかな色を選ばないようにする。(例…鮮やかな黄色ではなく黄土色にする)

●それでも色あせしやすい色を選ぶなら、紫外線による劣化を抑制するラジカル制御塗料や、耐用年数が高いフッ素・無機塗料の採用を検討する。

●汚れが目立ちにくい中間色が無難。

●汚れがつきにくい機能付き塗料を採用する。

●汚れが気になるならツヤ有りを選ぶ。



リフォマガ2021年2月号掲載

 

 

⇓⇓同じテーマの記事を読む⇓⇓

年間購読(毎月15日発行・購読料8,800円)のお申込はコチラ

バックナンバーのご購入はコチラ

リフォマガのご案内はコチラ

リフォマガ

『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

0コメント

  • 1000 / 1000