外装リフォームの目的と外装材の種類

外装リフォームの教科書 Vol.1

外装リフォームの目的と外装材の種類


「外装」は内装をリフォームする時と違い、家主が現状の問題点を把握していないことが多いようです。そのため建物を守るための専門的なアドバイスが必要となります。建物の特徴を把握して提案に活かせるよう、まずは「外装リフォームの目的と外装材の種類」について一緒に学んでいきましょう。



【外装リフォームの目的】

「外装は時期が来たら塗装するので、それまでは点検も不要」という顧客も少なくない。しかし「外装リフォーム」は定期的なメンテナンス以外でもいろいろな目的で行われている。建設時の時代背景や外装材の耐用年数などを踏まえた上で提案することが重要ポイントだ。


目的 1:建物の寿命を延ばす

雨漏れなどがあると建物の傷みが進む。木造住宅では木部が腐り、鉄骨住宅では鉄骨が錆びることもある。構造体に被害が及ぶ前に処置をすることが重要だ。雨は壁から入り込むことも多いので、モルタル壁ならクラック、サイディングならシーリングの切れなどに注意を。


目的 2:耐震性の向上

屋根材を軽いものに葺き替えて荷重を少なくし、建物の耐震性を向上させる工事が広く行われている。また耐震のため開口部を少なくしたり、外壁側から構造壁を入れる場合に外壁工事が伴う。他にもサイディングを貼ることで耐震性を向上させる「新SAT工法」などの工法がある。


目的 3:外装材の保護と美観

外装材には定期的な塗装が必要なものと不要なものがある。塗膜が紫外線による劣化で退色が進み、さらに進行すると基材が露出して水分を吸い込んで外装材自体が傷んでしまう。外装材の傷みが進んでいる場合は塗装ではなくカバー工法を選択することも多い。


目的 4:断熱性の向上

断熱住宅の歴史は浅く、1980年に旧省エネルギー基準が制定されたのが始まりだ。外装に於ける断熱リフォームでは、断熱材を外壁側に貼る外張断熱工法(イラスト参照)や断熱塗料を塗る方法が一般的に行われている。新SAT工法は耐震性の向上を兼ねて施工することができる。



【屋根材の種類】

高度成長期に入ると日本の家屋は洋風化が進み、輸入屋根材も流通して屋根の種類は多様化の時代へ。人気の屋根材が一斉に葺かれたと思えば次の屋根材がブームになり、そのサイクルは短い。屋根材を見ると建設時期が大体わかるというほど、昭和~平成にかけての屋根材は建設時期によって違いがある。リフォームでは各屋根材の特徴・耐用年数と注意点を踏まえた上で提案することが重要だ。


日本で使用されている主な屋根材



【外壁材の種類】

新築住宅における外壁材のシェアは今では窯業系サイディングが7~8割を占め、かつて防火仕様の外壁材として脚光を浴びたモルタル壁はわずか1割程度になっている。しかしリフォーム時期を迎える既築住宅ではモルタル壁が多く、年数が経って傷みが多い場合は塗装以外の提案が必要になることもある。さまざまな外壁材の特徴を掴み、リフォーム提案の幅を広げよう。


日本で使用されている主な外壁材



リフォマガ2020年9月号掲載


 

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