四角をモチーフにした快適なワンルーム

アイテム・施工・寸法・プランの肝が丸分かり!リフォーム楽レシピ集

プランがマンネリ化してしまっているリフォーム営業やプランナーは必見。デザインとプランスキルに長けたリフォーム事例を紹介!使用されている建材やプランニングの肝を学べば、あなたも一流のリフォームプランナーになれる!



〝何故だか素敵〞の理由がわかる!

デザインリフォームは、長年の経験やセンスによる所が大きく、一朝一夜でスキルを手に入れる事は難しい。そこで編集部では、優れたリフォーム事例で実際に使用された建材やその品番、また寸法をリサーチした。キラリと光るプランがどんな素材や設備で構成されているのかが丸分かりだ。このリフォームレシピを参考にして、デザイン提案に挑戦してみよう!



《Recipe02》四角をモチーフにした快適なワンルーム

至る所に四角モチーフのデザインを

築50年になる3DKのマンションをワンルームにリノベーションした事例。施主は1人暮らしの男性だ。まず目に飛び込んでくるのが25マス分の板材を貼り重ねたキッチンとダイニングの天井だ。天井に凹凸感が生まれ、部屋に入った時のアイキャッチになる。天井の他にキッチンテーブル、造作棚、洗面収納など、家の中の至る所が四角をモチーフにデザインされている点が特徴だ。

また、より便利で快適なワンルームにするためのプランニングにも工夫が光る。廊下側と15㎝の段差がある小上がり側とで、椅子の高さを変えれば両方から使えるオリジナルキッチンに注目だ。



ダイニングテーブルを兼ねたカウンター

1. サンワカンパニー『ファルベル シャワー付シングルレバー混合水栓ブラックマット』

2. E:kitchen『YS-シリーズ HS700 YS人工大理石ハイパーシン HS700』

3. 黒板塗料(ロイヤルホームセンターで購入)

4. 厚さ24mmの耐水ラワン合板を2枚重ね+メラミン化粧板3色を現場貼り合わせ

5. ラワン合板

6. ロシアンバーチ合板


【寸法のポイント】

I型の対面はスペース確保が難しいため、1500mm×1500mmの正方形(※黒板が当たる部分は除く)のダイニングテーブルを兼ねたキッチンカウンターを造作。カウンター下は収納になっている。


【寸法のポイント】

スクエア状のラワン材と照明を組み合わせた凹凸感が特徴的な天井は、近所にあるカフェの内装からヒントを得た。天井は600mm×600mmの正方形を計25マス分貼っている。



脱衣場の物置は寝室の壁面収納で共有

【プランのポイント】

4マス×4マスで作られた枕元の壁面収納。塞がっている2マス分はなんと、裏側にある脱衣スペースの収納に繋がっており、空間を裏表で活用するというびっくりアイディアとなっている。収納と壁、小上がりに囲まれているため、程よい個室感があるのも魅力。


6. COLOR WORKS『FARROW&BALL StoneBlue86』

7. 堀田カーペット

8. ラワン合板で造作


小上がり部分は突板フローリング、また床材はサンワカンパニーのタイルを使用。玄関土間から廊下・キッチンも同じ床材を使用しているので連続性が生まれ、空間に奥行を感じられる。建具もフレームも細く見た目もすっきりしている。

9. IOC『積層フローリング カンヌ グリ』

10. サンワカンパニー『TL76631 ダスト602』

11. LIXIL『ラシッサS LZB』



お話をうかがったのは…

ウィル(本社・兵庫県宝塚市)中川優さん

現在28歳。大学院を卒業し、3年前にウィル空間デザインに入社。名古屋営業チームで住空間コーディネーターとして勤務する。趣味はサッカーやランニング等スポーツ全般。



リフォマガ2021年8月号掲載



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