隅から隅まで家中が緩く繋がる家

アイテム・施工・寸法・プランの肝が丸分かり!リフォーム楽レシピ集

プランがマンネリ化してしまっているリフォーム営業やプランナーは必見。デザインとプランスキルに長けたリフォーム事例を紹介!使用されている建材やプランニングの肝を学べば、あなたも一流のリフォームプランナーになれる!



〝何故だか素敵〞の理由がわかる!

デザインリフォームは、長年の経験やセンスによる所が大きく、一朝一夜でスキルを手に入れる事は難しい。そこで編集部では、優れたリフォーム事例で実際に使用された建材やその品番、また寸法をリサーチした。キラリと光るプランがどんな素材や設備で構成されているのかが丸分かりだ。このリフォームレシピを参考にして、デザイン提案に挑戦してみよう!



《Recipe03》隅から隅まで家中が緩く繋がる家

カーテン等で視線を遮る工夫を

「カレーとビールが似合う家」というデザインコンセプトの元、夫婦にとって居心地の良さをもたらす事が最も重視された本事例。既製品を極力使用せず、リノベーションの風合いと未完成っぽさがどこか残る点も魅力の1つだ。

プランの特徴は、家の中にリビングや寝室、ワークスペースといったゾーンを区切るための壁がない点だ。本棚に隣接する玄関横のご主人の書斎・寝室・リビングは、カーテンとウッドブラインド等のアイテムを使って視線を遮る事に成功している。これらを開け放てば、キッチン横にあるワークスペースで作業している奥さんと書斎で作業をしているご主人とで、お互いの存在を感じられる空間作りだ。素材感を大切にした建材選びにも注目だ。



モルタル+タイル+合板でレトロキッチンに

モルタルの質感が楽しめるケイミューの内装材は、パネルを貼るだけの簡単施工。ブルータイルやラワン合板、ステンレスを組み合わせレトロスタイルのキッチンが完成した。


1. ケイミュー リサイクル内装ボード『SOLID typeF coffee』

2. toolbox『レトロエイジタイル 2丁掛け ブルー』

3. 面材『ラワン合板』 天板『ステンレス』



玄関土間に書斎スペース!

靴を脱ぐとオフモードになってしまうというご主人のために、玄関土間で靴のまま作業が出来る書斎スペースを設けた。内装材はキッチンカウンターと同じ物を使用。



足場板を利用

【寸法のポイント】

足場板を飾り棚とテレビボードに使用。足場板は奥行が400mmと小さい分、リビングの圧迫感を軽減している。右端にぶら下がっているぬいぐるみは、最初からそこの位置に飾る事を前提にプランニングされている。テレビボードも足場板とオーダーしたアイアンで造作した。

▲隣の寝室と緩く繋がるウッドブラインド。床材や足場板との色味とも高相性だ。

▲足場床で作った飾り棚もインテリアの雰囲気にマッチする。


4. 施主支給

5. 足場板 ※業者手配

6. 足場板+アイアン



お話をうかがったのは…

ゼロリノベ(東京都港区)高橋陸人さん

32歳。建築系の専門学校を卒業後、1年間ニューヨークに留学。その後フリーで展示会のディレクターや設計デザインを手掛け、1年程前にゼロリノベに入社する。2級建築士。



リフォマガ2021年8月号掲載



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