顧客満足度UPのアドバイス~引き継ぎ

工事のストレスやトラブルのない現場こそ、職人のモチベーションも上がり、結果品質向上になる。そんな理想の現場のつくり方を、現場監督のプロたちに聞いた。



《引き継ぎ》

営業と現場監督で認識を一致

引き継ぎは最も重要だ。ここで営業と現場監督とで認識がずれていると、その後の施主対応、工事品質にもずれが生じることに。写真や資料で明確に伝わるようにしたい。


写真に書き込みを!

撤去部分、既存部分など、工事範囲が決まっている場合、指示を書き込んだ写真を共有するとわかりやすい。寸法は図面、と使い分けるとごちゃごちゃにならない。(さくら住宅 小林さん)


連絡事項は形に残す

仕様変更などの伝達事項は、電話だけでなく必ず形に残す。場所を指示する際は写真やイラストも添えると尚よし。(さくら住宅 小林さん)


イレギュラー対応はコスト・品質どちらも考慮

解体した後に、図面や現場調査ではわからなかったイレギュラーが発生するのはつきもの。ここでコストだけを優先すると、処理に無理が生じたり品質を下げかねない。コストにも限界はあるが、仕上がりも考慮して対応したい。(リノステージ 田上さん)


契約前に現場監督が打ち合わせに参加

契約後になにかおかしな部分が発覚した場合、契約を変更せざるを得ない。現場監督が契約前に施主と営業と打ち合わせが出来ると、認識の違いによるトラブルが防げる。(ファミリー工房 逆瀬川さん 澄川さん)


施主・営業・現場監督の顔合わせは早めに

契約後すぐに営業から引き継ぎ、その後お客様も交えて3者で打ち合わせをします。細かな部材の取り付け位置などは、ここで使い勝手を聞きながら決めることも多いです。この打ち合わせが遅くなると、職人手配が遅くなったり、直前の追加工事でお客様の生活に支障がでることも。なので、契約後1週間くらいを目処に伺います。(さくら住宅 小林さん)



お話をうかがったのは…

さくら住宅(神奈川県横浜市)工事部 部長 小林怜史さん

リノステージ(東京都文京区)施工部 部長 田上勝也さん

ファミリー工房(東京都足立区)品質管理室 室長 澄川智章さん、取締役 逆瀬川幸生さん



リフォマガ2023年5月号掲載



⇓⇓同じテーマの記事を読む⇓⇓

0コメント

  • 1000 / 1000