工事のストレスやトラブルのない現場こそ、職人のモチベーションも上がり、結果品質向上になる。そんな理想の現場のつくり方を、現場監督のプロたちに聞いた。
《現場調査・商談中》
はじめに確認しておいてほしい!
当たり前の項目だけど、意外と確認し忘れていることもある。商談の時点で確認していれば、その後の作業がスムーズになる「重要項目」を覚えておこう。
手を付ける部分は必ず寸法を測る
トイレのクロス交換だけであっても、紙巻器や手すりなどのアクセサリー類の位置は必ず測る。既存の位置が使いづらい位置の可能性もあるため、施主から言われる前にこちらから聞こう。(ファミリー工房 逆瀬川さん 澄川さん)
3大忘れられがちポイント!? 搬入経路、作業スペース、駐車場の有無
提案プランに一生懸命になりすぎて、意外と忘れられがち。トイレを借りていいかどうかも、先に聞いておきたい。(さくら住宅 小林さん)
商品は品番まで!
商品名だけの指示書では、品番が分かれていると確認の二度手間に。品番やカラーまで記載しておこう。(さくら住宅 小林さん)
インフラ部分を見落とさない
給排水管など、外から見えない部分の現況確認こそ念入りに。やり直しが発生した際、見えている表面部分は後からでも比較的簡単に手直しができるが、隠れてしまう部分は大掛かりになってしまう。(ファミリー工房 逆瀬川さん 澄川さん)
オーダー品の納期は要注意!
既製品は納期が事前にわかるものが多いが、オーダー品を発注する場合は既製品より納期が長い。いつまでに必要か逆算して早めに発注することで現場が止まることを防げる。(リノステージ 田上さん)
イレギュラーの可能性をお伝えする
解体後、予定した通りの工事ができない状態だった時に「そんなの聞いてない」とならないために、事前に工事内容の変更や追加工事の可能性を伝える。代替案も準備できればベスト。(ファミリー工房 逆瀬川さん 澄川さん)
お話をうかがったのは…
さくら住宅(神奈川県横浜市)工事部 部長 小林怜史さん
リノステージ(東京都文京区)施工部 部長 田上勝也さん
ファミリー工房(東京都足立区)品質管理室 室長 澄川智章さん、取締役 逆瀬川幸生さん
リフォマガ2023年5月号掲載
⇓⇓同じテーマの記事を読む⇓⇓
0コメント