3年以内に20億円達成を目指し若手に向き合う日々
まだまだ現場でやれるって思う日も。
でも、部下の成長が喜びに変わってきた
近藤リフレサービス(埼玉県ふじみ野市)住まい統括部 リフォーム営業グループマネージャー 福田 雅之さん
トップ営業マンとして年間1億2000万円を売り上げ、2021年にリフォーム営業グループのマネージャーに就任した福田雅之さん。前期は近藤リフレサービスとして15億2000万円を売り上げ、3年以内に20億円達成を目指している。そんな福田さんだが、マネージャー就任当初は、戸惑いと葛藤を抱えていたと言う。
「前任のマネージャーが、数字やデータ分析に強い人で。自分にできるのだろうかと…」。だが、上席から言われたのは「タイプが違うのは分かっているから。営業としての感覚を失うなよ」という言葉。転職しながらも営業一筋できた福田さん。この経験は部下と話す時の説得力になると考えを改めた。
20代は壁にぶつかり成長していく時期
近藤リフレサービスの営業は、20代と50代が多い。50代は経験豊富で自走してくれるが、20代は壁にぶつかりながら成長していく時期。彼らがどう輝いていけるか、それを手伝いたいと語る。
「若手の成長が、ようやく喜びに変わってきました。今でも正直、まだまだ現場でやれると思ったりすることもあるんです。でも、朝事務所で若い子の顔を見ると、自分がマネージャーとしてちゃんとしないとな、という気持ちにさせられます」
社員が出社してきたら、顔色と目の色を確認する、と福田さん。調子が悪そうなら手招きしてデスクに呼び、「どうした、何かあったか?」と単刀直入に聞く。聞き役に徹して悩みを吐き出させた後は、「ひとりじゃないんだよ」「上司も先輩もいるんだから」「俺だっているよ」と励ますと言う。
「それ、知らない」と言われた苦い過去
福田さんには苦い思い出がある。前職で20代の頃、困った事があって上司に相談した時。「それ、知らない」と返された。「指導もなく、相談にものってくれなかった。自分しか頼りにならないと気持ちを切り替えて、見様見真似で仕事を覚えていきました」
自身はそれから後輩とふたりで年間3億円売り上げるまでに成長したが、「自分は部下にこういう思いはさせない」と心に決めた。
休みの日には、社内の登山同好会で部下と登山することもある。「しっかり向き合う時間をとっていれば、何かあった時に相談してもらえるはずですから」。
《チームワークを大事にするリーダー》
「先を見据えて考え、みんなに伝えていくことが必要。営業・事務・施工などチームのみんなが気持ちよく働けるよう、環境づくりもマネ―ジャーの仕事。それができればいい人材も集まるし、数字もついてくる」。説得力につながる営業経験は自分に厳しく4点。
お話をうかがったのは…
近藤リフレサービス(埼玉県ふじみ野市)住まい統括部 リフォーム営業グループマネージャー 福田 雅之さん
大学卒業後にNTTの代理店に入社。ビジネスフォンの飛び込み営業を半年間経験した。熊本のクラブチームでサッカー選手として活躍しながらサッシ工場で勤務。リーグ降格でサッカーをやめる。サッシの会社で営業に転身。東京営業所に異動になり法人営業を行う。熊本にいったん帰るが、関東で自分の力を試したいと思い、再び上京。リフォーム会社で勤務していたところ、ヘッドハンティングで近藤リフレサービスに入社し約10年。トップ営業マンを経て、2021年にマネージャーになった。
リフォマガ2024年4月号掲載
0コメント