安心感がアップする!工程表の工夫とノウハウ
リフォーム経営の実態を明らかにする企画のテーマは「工程表」。各社工程表作りにおいてどのようなツールを使い、どんな工夫を凝らしているのか。7社を調査しました。
トミオ
先読み準備でトラブル防止
新築事業と大規模リフォームを中心に手がけるトミオ(千葉県千葉市)は、自社の施工管理システム「お家ポータル」を活用した工程管理を行っている。常に先読みし、こまめに情報共有することでトラブルを防いでいるという。
同社で工程表を作成する際に使用するソフトは、プロジェクト管理ツールのMicrosoft Project8.0だ。セルに日程を打ち込むと、自動で表に反映される仕組み。特に納期のかかる設備や、施工に影響が出やすい部材に関しては納品日も記載しておき、確認漏れを防ぐ。契約してから3週間後に着工となるのがベースのため、材料によっては先行発注したり、事前発注の可否を確認している。基本的には業者も施主も同じ工程表を共有する。現場監督の堤伸太郎さんは、着工の1週間前までには工程表を仕上げるようにしている。
▲日程変更により追加した作成仕上げ工程表
「悩んだときは、過去の似たような物件を参考にすることが多いです。予備日を設けるのはもちろん、お客様にも事前に伝えておいたうえで、変更時には再度作成し、早めに説明をしています」(堤さん)
工程表はFAXで送付後、電話確認を怠らず、連絡が一方通行にならないようにしている。工事中の職人・施主らとのやりとり等、全体で共有すべき事は、「お家ポータル」を活用し、個別での連絡は電話やメール等で、と使い分けている。他にも、設備の納品業者とも共有し、納品日を入力してもらうことで納品漏れがないよう気を配る。
「リフォームの場合、解体の占める割合が多いのですが、どの位かかるか見えにくい。そのためコミュニケーションが重要です。解体しながら木工事を進行する大工さんと常に状況確認し、設備・電気屋さんとこまめに連絡を取り日程調整を行うことで、無駄になる日を作らないようにしています」(堤さん)
お話をうかがったのは…
▲トミオ(千葉県千葉市)現場監督 堤伸太郎さん
リフォマガ2021年3月号掲載
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