工程表の工夫とノウハウ~工期変更の手間を大幅削減

安心感がアップする!工程表の工夫とノウハウ

リフォーム経営の実態を明らかにする企画のテーマは「工程表」。各社工程表作りにおいてどのようなツールを使い、どんな工夫を凝らしているのか。7社を調査しました。



不動産SHOPナカジツ
工期変更の手間を大幅削減

不動産SHOPナカジツ(愛知県岡崎市)では、リフォーム工期が2日以上となる場合は工程表を作り、職人、施主と共有するのがルールだ。

工程表作りにおける工夫は、工程が変更になった場合、何度も職人にFAXやメールしなおすといった手間を削減すること。1年ほど前に施工管理アプリのANDPADを導入。オンラインで工程を作り始めた。工程の変更があった場合はオンライン上の工程表を修正。常時最新の情報がクラウド上で確認できるため、再度工程表を送り直すなどの業務が大幅減少した。

▲アプリ「ANDPAD」で工程表を作成し、クラウド上で職人と共有


「一年ほど前まではExcelで作っていたのですが、変更の度に送り直していました。それもメール、FAXとバラバラで。働き方を見直そうということでデジタル化したところ抜群に生産性が上がりました」(執行役員、杉江純人さん)

職人はスマホアプリから工程表を確認。この業務を定着させるために約600の協力業者に一社一社使い方を説明した。今はアプリを利用できない会社とは取り引きしていない。また、職人への発注もデジタルシフトを進めている。アプリ内に協力会社のカレンダー機能があり、空いている日を確認できる。例えばある職人に5日間の大工工事を任せ、工程表に落とし込むと、職人側のカレンダーにも登録され、お互いがスケジュールを共有できる。ただし、行き違いをなくすために確認は必ず電話。

「まだ業者全体の2〜3割くらいですが、今後より多くの事業者とオンライン上でスケジュールの確認ができるようにしていく」と杉江さん。工程表は施主にも同じものを提供する。契約時に工期や工程を説明し、いつ引き渡しになるかあらかじめ説明する。

「私どもは中古物件を買ってもらった人にリフォームもしてもらうというビジネスモデル。お客さんはいつ引っ越せば良いのかというスケジュールをしっかり決めることが大事なので、早い段階で工期、工程を伝えることが重要です」(杉江さん)


お話をうかがったのは…

▲不動産SHOPナカジツ(愛知県岡崎市)執行役員 杉江純人さん



リフォマガ2021年3月号掲載



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