工程表の工夫とノウハウ~ホワイトボードの日程表活用

安心感がアップする!工程表の工夫とノウハウ

リフォーム経営の実態を明らかにする企画のテーマは「工程表」。各社工程表作りにおいてどのようなツールを使い、どんな工夫を凝らしているのか。7社を調査しました。



滝島商店
ホワイトボードの日程表活用

滝島商店(東京都羽村市)は、工程表を工務店・住宅会社向け基幹システム「AnyONE(エニワン)」で作成している。

工程を作る上でユニークな取り組みもある。同社では、ホワイトボードの日程表を職人の割り振り表として活用。工事がある日に物件名を書き込み、職人の名前を書いたマグネットを貼り付け、どの現場にどの職人が入るのか一目で分かるようになっている。マグネットの色と工事内容は対応しており、例えば赤色は内装職人を示す。

▲ホワイトボードの日程表を職人の割振表として活用


「半日しか職人さんが稼働しない時、この現場が終わった後にあの現場に入ってもらうなどの話し合いをするツールとして使っています」(飯沼孝行さん)

この活用を開始したのは昨年7月。以前は社内で職人を取り合ったり、職人ありきで見積もりを作成したりなどがあったと語る。そのため日程調整が上手くいかず、工事が2カ月後になることも。「そんな先になるなら」と工事を断られるケースもあったが、現在はかなり解消されたと飯沼さんは語る。

さらに、月の工事件数を最大にできるようになった。

「あともう2件回れるなどを話し、スキマで工事を入れられるようになりました。トータルとして増えたと思います」

同社では見積書を作成するために工程表を作成する場合と、正式に契約を結んだ後に工程表を作成する場合がある。工程表は、工期が2日以上の場合に作成する。作成する上で最も大変な点について飯沼さんは、職人の日程変更と語る。

職人の空き状況や管理方法、工程表の共有は、同社の仕事をメインとする職人は打ち合わせ時に、メインとしない職人は電話で確認し、工程表の共有はせず現場での打ち合わせが基本だ。施主への工程表に関する説明は契約時に行う。注意しているのは、リフォーム期間中に施主が生活する上で不便になる点をしっかり伝えること。また、マンションの場合はロビーなどに工程表を掲示している。



お話をうかがったのは…

▲滝島商店(東京都羽村市) 飯沼 孝行さん



リフォマガ2021年3月号掲載



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