安心感がアップする!工程表の工夫とノウハウ
リフォーム経営の実態を明らかにする企画のテーマは「工程表」。各社工程表作りにおいてどのようなツールを使い、どんな工夫を凝らしているのか。7社を調査しました。
ecomo
天気に左右される工程はきっちりすぎず、緩すぎず
自然素材リフォームを手掛けるecomo(神奈川県藤沢市)の施工管理スタッフ・鈴木友輝さんが、工程表を作る上で心掛けているのが、天気に配慮することだ。
特に装工事等は、少しでも早く引き渡すためにきっちり工程を組んでしまうと、雨が降った場合にすぐにズレが生じてしまう。ただ、逆に緩く組みすぎてしまうと、せっかく天気が良いのに職人が来ない!というジレンマに陥りがちだ。天気と相談しながら臨機応変に柔軟な対応が必要になる。
「天気はウェザーニュースがよく当たるので参考にしています。時間単位で雲の動きが分かるので、午前中に引き上げたり、雨が止んだ後の工程を考えておいたりするなど早めに次のスケジュールを組むようにしています」。
工程に変更があった場合は、情報共有を素早く行うことも重要だ。
「ついさっきまで『暇で余裕がある』と言っていた職人さんも、1時間後には他の現場が入ってしまうことが多々あります。予定は刻一刻と変わるので、工程変更の連絡は電話やLINEなどを使い、スピードを重視しています。見積りや資料等の共有はダンドリワークを使用しています」(鈴木さん)
また、家具の移動日など、施主の生活に支障があることは、工程表に明記しておく。
「住みながらの工事の場合、家具の移動にはけっこうな時間が取られてしまいます。事前にお伝えしても間に合わない人もいますし、職人総出で対応しなければならなくなり、工程のズレに繋がります」
同社では自然素材を使用した家作りを強みにしており、リフォーム事業の売上は年間で約2億円を売り上げる。リフォーム部門では営業が3人、施工管理スタッフは1人在籍する。
お話をうかがったのは…
▲ecomo(神奈川県藤沢市)リフォーム事業部 鈴木友輝さん
リフォマガ2021年3月号掲載
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