施主のこころをわしづかみ!
選ばれるプランニングの秘訣
ホームページやインスタグラム、ピンタレストで「なんだか素敵」に見えるプラン。センスがないから自分には無理…と諦めていないだろうか?実はベテランたちのデザインリフォームには、テッパンのプランニング手法が使われていた!使う建材、見せ方、組み合わせ方、洗練されたプランを参考に、プランスキルを上げよう!
《6 トイレ》
9割の施主に提案する「カウンター×間接照明」
家族構成 : 親・子・孫の3世帯(80代、50代、30代)
築56年 戸建て
要望 : 玄関ホール近くに位置することから、全世帯が馴染める
トイレデザインを希望。
ホルダー下の照明で寛ぎ空間を演出する
蛭牟田さんのテッパンは、手洗いカウンターと間接照明の組み合わせ。トイレプランニングの場合、およそ9割の施主に提案している。カウンターは国産・無垢材の一枚板、手洗いボウルは茨木県に窯元がある笠間焼を使用。
トイレットペーパーホルダー下に間接照明を置く理由は、便器の背面より、施工がしやすく、コスト面で優れているから。また、太陽と同じで、昼間は高い位置に、夜間は低い位置に照明がある方が心理的にも落ち着くという。
カラーコーディネートの起点となるのがボウルとカウンター。その後、壁の色などを決める。トイレの位置は、寝室の隣や近くにすると、使いやすい。
隣接する部屋とテイストをそろえる
ボウルやカウンターの色を決めた後、壁や床の色を決める。ボウルは、花柄などよりシンプルな柄を選ぶと、小物やタオルの色柄が映えやすい。今回はインテリアイメージが和モダン。壁は、和をイメージさせるような、低彩度でくすみのあるアースカラーをベースにした。トイレに入る直前の部屋を同じテイストにすると、視覚的に統一感をもたせやすい。
お話をうかがったのは…
住宅R工房(茨城県筑西市)蛭牟田展衣さん
インテリア学校卒業後に手掛けた初めての物件がTDYリモデルコンテスト受賞。地域伝統家屋入母屋や古民家のリノベーションをメインに間取りから内装デザインまで担当。茨城県産の資材を積極的に使う。
リフォマガ2023年4月号掲載
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