外壁塗装(モルタル)リフォーム現場管理のポイント~仮設足場工事

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

塗装工事は天候により工程が左右される上、騒音などによる近隣への影響、洗濯干しの規制等々、施主にとってはなにかと不安が多い工事だ。現場管理者は施主と連絡を密にとり、心配事があればすぐにフォローできるように心がけよう。



《仮設足場工事》
危険な箇所を確認

作業は必ず技能講習修了者の指導で!

足場が庇(ひさし)や出入り口に干渉しないように注意しながら組み立てます。特に玄関や勝手口の出入り口周辺は、ぶつかったりつまずくような出っ張りがないかチェックしましょう。ぶつからないまでも、角があって危険な箇所には養生材を取り付けます。また電柱から引き込んでいる電線にも注意しましょう。足場を組み立てたあとは、残材や資材の取り付け忘れがないかの確認をします。


【ココが大事】

  • 足場は水平・垂直を確認しながら設置する。
  • 養生シートはしっかりとくくりつけられているか。
  • 資材の取り付け忘れがないか。また床板の上や敷地に足場の部品が落ちていないか。
  • 安全第一に。特に出入り口周辺の出っ張りに注意する。



足場は水平・垂直を確認しながら組む

足場組立

足元にジャッキプレートを取り付け、垂直に建地を設置します。次に根がらみと手すり、床板を水平の確認を行いながら建地に取り付けますが、この時、床板の高さ間隔が2m以内となるように注意します。


養生シート設置

最上段の手すりは建物の軒先高さより85㎝以上の高さで取り付け、各面に補強材と筋交いを取り付けます。落下防止、塗装剤や高圧洗浄時の飛散防止として養生シートを足場全体に設置し、隙間ができないように足場にくくりつけます。



【施主はココが不安】

“足場はどこから建つんだろう朝出かける時に玄関前で建てている最中だったらいやだなあ”

「仮設足場は道路面から一番遠くの場所から組み立てていきます。○○さんのお宅では玄関の反対側の面から組み立てます。もしお出かけになる時に玄関前を組み立てていても扉の開閉には支障なく、また安全に作業いたしますのでご安心ください」


“足場がお隣に越境しているので、迷惑がかからないようにね”

「足場を確認しましたが、お隣の樹木にかかることもなく、問題なく組み立てられていました。細心の注意を払って工事させていただきます」

→隣家の敷地に足場が越境せざるを得ない場合は、工事の計画段階で隣家の許可をもらう必要があります。また隣家の樹木の枝で足場の組み立てに支障がある場合も、束ねさせていただきたいと事前に許可をとりましょう。



【お客様目線で用語を解説】足場の越境

・隣の敷地に建てる

隣地境界線と外壁との間が狭く、敷地内に足場を設置すると作業スペースを確保できない時、許可を得た上で隣の敷地に足場を立てさせてもらうことを越境といいます。

・空中越境

イラストのように、空中で隣家の敷地に足場が入ることです。1階部分の外壁は足場を解体したあとに塗装することもあります。この場合も事前に隣家の許可をとる必要があります。



リフォマガ2022年5月号掲載



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