現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
本格的に塗装工事がスタートすると、窓や雨戸が養生に覆われて開けられなくなり、施主はしばらくの間うっとうしい生活を送ることになる。この時期は天気のことなど心配事も多くなるため、説明が不足すると思わぬクレームにつながることもある。施主との連絡を密にとり、しっかりフォローしよう。
《付帯部塗装》
養生を貼り替える
付帯部塗装前に養生をチェック
外壁の上塗りが完了して乾燥確認後、付帯部塗装の準備をします。塗装する付帯部の養生を剥がし、塗装完了した外壁を汚さないよう、養生の貼り替えを行います。養生テープは剥がした跡が残らないよう、粘着力の弱い養生テープを使用します。
下地を整える
塗装前に板金に付着しているサビを落として素地を整えます。この作業は「ケレン」と呼ばれ、塗料をしっかりと付着させるための重要な工程です。金属ブラシやサンドペーパーでサビを落とします。またサビ以外にも塗膜の浮きなどがあれば同時に落とします。但し雨戸の枠はアルミ製で一般的に塗装しないため、ケレンの必要がないので注意しましょう。
下塗り→中塗り→上塗り
下塗りは下地材により処理方法が異なります。金属はサビ止め塗料を、木部は木材用の下塗り用塗料を塗布します。下塗り後はしっかり乾燥させて、中塗りをします。付帯部は溝などの凹凸が多いので、塗りムラや塗り残しがないよう、上塗りに入る前にチェックします。中塗りが乾燥したことを確認してから上塗りをして、乾燥後に養生を撤去します。
【ココが大事】
- 完成した外壁面を汚さないように注意。養生テープは粘着力が弱いものを使用する。
- 高圧洗浄では落としきれない汚れや塗料の浮き、金属のサビがあるのでしっかり下地を整える。
- 各工程で乾燥時間を十分にとる。
- 不要な箇所への塗料のこぼれや汚れがないか確認する。
【施主はココが不安】
“雨樋もサンドペーパーでこすってるけど、傷つかない?”
「雨樋は表面がザラザラしていないため、そのままの状態では塗料が付着しにくく、あとで剥がれてしまうことがあります。サンドペーパーでこすることは“目荒らし”という作業で、言葉の通り表面の目を荒らして塗料の付きを良くするために行います」
“雨戸のウラ側は塗らないの?”
「雨戸は外側だけ塗装いたします。雨戸の裏側は外側のように紫外線などを直接受けないため腐食のリスクが少なく、○○様のお宅の雨戸の裏側もメンテナンス目的の塗装は必要ないと判断しています」
→雨戸の裏側も塗装するケースもありますので、見積もり書に片面のみと明記するなど、施主も理解した上で着工しましょう。雨戸の裏側も塗装する場合は雨戸を外して作業します。
【くりっきーのワンポイントアドバイス】
写真を撮る時は位置がわかる工夫を
外壁塗装のチェックは、大きな面の小さな不具合を探す作業です。写真で不具合箇所を撮影するときは、場所がわからなくならないように工夫しましょう。例えばメモ用紙に場所を書き込んで一緒に撮影する、目印になるもの(バルコニーなど)を画面に入れるなど、やりやすい方法で。
リフォマガ2022年6月号掲載
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