現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
本格的に塗装工事がスタートすると、窓や雨戸が養生に覆われて開けられなくなり、施主はしばらくの間うっとうしい生活を送ることになる。この時期は天気のことなど心配事も多くなるため、説明が不足すると思わぬクレームにつながることもある。施主との連絡を密にとり、しっかりフォローしよう。
《外壁下塗り・仕上げ塗装》
仕上げは2回塗り
各工程のあとに乾燥時間をしっかりとる
軒天の塗装から行い、次に外壁の上部から下部に向かってローラーで塗っていきます。ローラーが入らない狭い空間にはハケを用います。サッシ周り、雨樋の裏側、雨戸レール裏、軒天入り隅などに塗り残しがないか注意します。塗料の施工要領書に記載されている乾燥時間を確認して、十分乾燥させます。
仕上げ塗装は中塗りと上塗りの2回に分けて行います。中塗り後の乾燥も下塗りと同様に、塗料の施工要領書に記載された時間を守って十分乾燥した後に上塗りをします。乾燥時間は気温によっても違いがあるため注意しましょう。下塗り同様、狭い箇所はハケで丁寧に仕上げます。
【ココが大事】
- 品質を落とさないよう、塗料の調合量をしっかり守る。
- 塗り残しや塗りムラがないか。特にサッシまわりや雨樋の裏などの狭い箇所に注意。
- 不要な箇所への塗料のこぼれや汚れがないか確認する。
【施主はココが不安】
“雨で遅れた分、職人を多く入れてスピードアップできない?”
「足場の上での作業ですので、人数が多くなると身動きがとりにくくなり、かえって作業効率が悪くなってしまいがちです。また乾燥時間を設けるため、例えば大人数を入れてその日のうちに中塗りと上塗りの作業をする…という計画をたてるのは品質面からみても無理があります。雨続きで工事が遅れ、恐縮ですが、予定通りの人数で作業を進めさせていただきます」
“中塗りと上塗りが同じ塗料なら、どうして1回で済まないの?”
「仕上げの塗料を1回で終わらせると、塗装のムラや厚みのムラが出やすく、外壁を紫外線や雨水などから守るための塗料の効果を十分に発揮できなくなるからです。また仕上げを2回にすることで、均一な美しい塗膜に仕上げることができます」
→仕上げ塗りは1度で厚塗りにならないよう注意します。
【くりっきーのワンポイントアドバイス】
チェック用のテープを持ち歩こう
塗装現場に行くときには、不具合箇所にマーキングするためのテープを持参しましょう。はがしても跡が残らないマスキングテープなどがおすすめです。
▲あとから不具合箇所を探すのは大変
リフォマガ2022年6月号掲載
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