外壁塗装(モルタル)リフォーム現場管理のポイント~高圧洗浄・下地補修

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

塗装工事は天候により工程が左右される上、騒音などによる近隣への影響、洗濯干しの規制等々、施主にとってはなにかと不安が多い工事だ。現場管理者は施主と連絡を密にとり、心配事があればすぐにフォローできるように心がけよう。



《高圧洗浄・下地補修》
亀裂・穴を見逃さない

高圧洗浄前に開口部の施錠を忘れずに

高圧洗浄では、亀裂や穴がある箇所や、シーリングが劣化している防雨フードまわりなどに注意が必要です。高圧で水を噴射することで、水が屋内に漏れたり、浸みて壁が傷んだりする危険があります。高圧洗浄だけでは落としきれない塗膜の浮きやサビは、金属ブラシや紙やすりなどを使って手作業で落とします。補修が必要な亀裂は、幅や深さによって補修方法が異なります。


出入り口ドアなど振動する部分、軒天のボードのつなぎ目、開口部分などは特に亀裂が起きやすく、目に見えないところで雨が入り込んでいる場合もあります。塗装前に補修をする必要がある箇所を念入りにチェックしましょう。また防雨フードまわりなどに打たれているシーリングも、塗装時期になるとすきまが開いている可能性があります。高圧洗浄の際に水を屋内に入れてしまうことのないように注意します。


【ココが大事】

  • 高圧洗浄する前に全ての窓が施錠されていることを確認する。
  • 亀裂や穴あき部分は水圧を低くして洗浄する。落としきれない塗膜の浮きやサビは手作業で落とす。
  • 外壁の亀裂や穴あきをチェックする。亀裂は幅と深さによって補修方法を決める。


【施主はココが不安】

“モルタルがういていたところは、亀裂ではないからそのまま塗るの?”

「モルタルが浮いている箇所を確認したところ、いつはがれてもおかしくない状態です。せっかく塗装をしても、はがれると大きな穴があいて雨漏れの原因になります。部分的にモルタルを塗り直してから塗装する必要があります」

→モルタル補修のあとはその部分だけ凹凸がなくなるため、大きな補修の場合、塗料で周囲の柄に合わせる「肌合わせ(パターン付け)」をすると、補修跡が目立たなくなります。


“壁のクラックをVカットするってどういうこと?”

「クラックとはヒビ割れ、亀裂のことです。目で見てすぐにわかるような大きなクラックは、深く亀裂が入っているため補修材を充填しても奥まで届きません。そのためサンダーなどで切り込みを入れてから奥まで補修材を注入することになます。カットした断面がV字になるためVカットと呼ばれています」


補修の方法

▲小さな亀裂や穴あきは、シーリング材を充填して亀裂・穴塞ぎをする

▲亀裂が長い箇所では表面をVカットしてから補修する




リフォマガ2022年5月号掲載



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