私の推し建材~チャネルオリジナル『屋久島地杉の無垢フローリング』、LIXIL『プラスG』~

「あなたのお気に入りの設備建材を教えてください!」

営業マン、プランナーのみなさんが、日々の提案で愛用しているお気に入りの商品=推し建材の魅力・セールスポイントを探る。推しポイントから、お客様とのエピソード、なるほど!という提案ノウハウまで。商品のPRポイントをおさえて、提案レベルをアップさせよう!



チャネルオリジナル『屋久島地杉の無垢フローリング』

本土の杉に比べて約1.2倍の強度で、耐久性が高い。精油成分で室内のダニなどの繁殖を抑制する働きも期待できる。


【3大推しポイント】

1 本土の杉に比べて約1.2倍の強度

2 安眠効果が期待できる成分セドロールが多く含まれる

3 屋久島ブランドの親しみ感


本土の杉よりも強い耐久性
屋久島ファンをつくりたい

この建材は屋久島で育った樹齢30~60年の杉を使ったフローリング材。1つ目の推しポイントは、本土の杉に比べて約1.2倍の強度だ。耐久性と耐候性に優れていることが魅力だと大石徹さんは語る。

「一般的な針葉樹は木の温かみが魅力ですが、材質が柔らかいです。そのため、無垢フローリングを提案する際は傷を心配して、針葉樹ではなく、広葉樹の建材を提案しがちでした。耐久性の良い針葉樹の建材をご提案したいと考えていた時に、屋久島地杉を知りました」

リラックスできる香りも長所の1つだ。杉には安眠効果が期待できるセドロールという成分が多く含まれている。

「杉は樹齢と比例して、香りが強くなります。樹齢30~60年の屋久島地杉は香りの良さを感じるのに一番適していると思います」

縄文杉で有名な屋久島の杉を使用しているので「他の建材よりも、屋久島ブランドという点でお客さんに親しみを持っていただけます」と大石さんは語る。

大石さんは「お客様に、まず屋久島のファンになってもらいたい」という思いで、自身も実際に屋久島を訪れた。屋久島地杉に関する土地を訪れ、顧客へ魅力が伝わる素材を集めた。

例えば、屋久島地杉を建材として使用している屋久島町庁舎。大石さんは実際に訪れた時の香りの良さや、床面の傷の少なさなどを庁舎の写真で伝えている。

10月から屋久島地杉の商談を開始し、現在は2件の住宅が、床材や天井材で採用している。

▲屋久杉を建材にふんだんに使用した屋久島町庁舎

▲自身が屋久島へ足を運んだ時の写真も大切な提案ツールの1つ


《提案ノウハウ》アロマスプレーで香りを体験してもらう

大石さんは提案の際に、屋久島土産のスプレータイプのアロマ「眠れる森のおまじないスプレー」を持参する。屋久島杉の香りの良さを顧客に体感してもらい、より魅力が伝わるようにしている。


推薦人はこの方

▲ウィル空間デザイン(兵庫県宝塚市)大石徹さん




LIXIL『プラスG』

骨組みの「Gフレーム」、間仕切りに用いる「Gスクリーン」、屋根となる「Gルーフ」等基本アイテムで敷地全体をデザイン出来る。


【3大推しポイント】

1 空間の引き締め効果がある

2 バリエーションが豊富

3 梁にダウンライトが仕込める


門まわりをスタイリッシュに演出

エクスエリア・外構工事を手掛けるそとや工房の辻紗恵子さんの推し建材はLIXILのエクステリア商材『プラスG』だ。

「壁ではなく、フレームで構造物を作ることで圧迫感のないのびやかさを実現できます」と辻さんは話す。

またバリエーションが豊富な点も推しポイントの1つだ。間口の寸法が910mm、1410mm、1910mm、2910mm、3910mm、4910mm、5410mm、5910mmと他社製品と比較して種類が多い。梁の太さが細すぎず太すぎず、ちょうど良い太さ。1重ではなく2重に重ねられるなどアレンジのしやすさもおすすめのポイント。

足元のライトアップなど自分の目線より下からの光が多い中、同商品は上からの光を楽しめるよう、スポットライトを取り付けたり、フレームにダウンライトを埋め込んだりする事も可能。「灯りの持って行き方を変えられるので、夜の雰囲気も楽しんでもらえるところがポイントです」

昨年辻さんが手掛けた施工事例では、元々施主から外観を目隠ししたいという要望があった。目隠しの壁の高さが揃っており単調になってしまうため、同商品で上に抜けるような高さを実現した。

「最初お施主様はフレームを要望していませんでしたが、目隠しにデザイン性を持たせる提案をしました。設置するか迷われていましたが、フレームがないパースをお見せした所、ある方が良いと採用に。お客様の満足度も高いです」

▲辻さんが手掛けた施工事例。フレームで目隠しする事でデザイン性の高い外観に

▲ライティングで夜の雰囲気もアップ


《提案ノウハウ》CADで作成したイメージパースで提案

「フレームがある場合のイメージパースをお客様にお見せすると、空間が引き締まる印象をお伝えできます。フレームがある場合を見ると、ない場合が物足りなく見えて採用されるケースが多いですね。人と違う何かが欲しいという方に提案すると響きます」


推薦人はこの方

▲そとや工房(滋賀県栗東市)辻紗恵子さん



リフォマガ2021年1月号掲載



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