私の推し建材～クリナップ『ラクエラ』、LIXIL『スパージュ』～

「あなたのお気に入りの設備建材を教えてください！」

営業マン、プランナーのみなさんが、日々の提案で愛用しているお気に入りの商品=推し建材の魅力・セールスポイントを探る2号連続企画。推しポイントから、お客様とのエピソード、なるほど！という提案ノウハウまで。商品のPRポイントをおさえて、提案レベルをアップさせよう！

クリナップ『ラクエラ』

キッチンは家具というコンセプトの元、デザインを重視し、予算内で自分好みのキッチンに出来る点がポイント。ラスティックやノルディック、フレンチレトロなど様々なインテリアに合う扉材が31色と充実。

1　コストパフォーマンスの良さ

2　配管スペース等施工性への考慮

3　木目柄など扉材が充実

埼玉エリアでプランナーとして勤務する山商リフォームサービスの加藤あゆみさんが推す商材は、クリナップの普及価格帯キッチン『ラクエラ』だ。

「リフォームでは〝設備が新しく綺麗になれば良い〟というお客様が多く、こだわりの少ないお客様にはシンプルでコストパフォーマンスの良いラクエラを提案しています」

年々キッチンの機能は進化するが、様々なオプションは最初こそ使うものの、暫くすると結局使わなくなってしまう事も。

「長く使う物には、必要最低限のものが備わっていれば充分なことが多いようです」と加藤さんは話す。

美・サイレントシンクやサイレントレール、スリムタイプのレンジフードなど最低限欲しい機能を装備した仕様にした場合、ラクエラは他社の同仕様と比べて安価に提案できるため、最初の提案として必ずおすすめしている。

「キッチンは家具」というコンセプトで作られたラクエラ。扉材のデザインが充実しており、プランニングに幅が出る点も嬉しい。

また、キッチンの配管部分は制約が多くなりがちだ。リフォームに対応した大きな配管スペースを保ちつつ収納スペースを効率的に確保している点もポイントが高い。

▲洗エールレンジフード、オールスライド収納等が選択可能

▲フローリングとも相性が良くまとまりのある空間に

▲扉や取っ手も家具調にこだわり

コンセプトは"湯を、愉しむ。時を、味わう"。肩から首にかけて優しく流れる肩湯「アクアフィール」や、オーバーヘッドシャワーや打たせ湯などを楽しめる「アクアタワー」、調光調色機能付き照明などが特徴。

1　清掃性の高い洗いやすいカウンター

2　本物のタイルの壁が使えるデザイン性

3　まるごと保温材で包む断熱性能

デザイン性に特化したリフォームやリノベーションを手掛けるM＆Dアソシエイツの石原代表がおすすめするのはLIXILのシステムバス『スパージュ』だ。同商品の推しポイントについて、清掃性やデザイン性の高さ、断熱性能の高さを挙げる。

「他社製品だと洗いにくいカウンターがお手入れしやすい点もポイント。水栓もグローエ社の物で、オーダーメイドの浴室を叶えたい高価格帯のお客様におすすめです。お客様の満足度は高いですね」

施主に同商品をすすめる時は、本物のタイルを壁に使えるデザイン性の高さを伝えており、この魅力が採用の最大のポイントになることも。

また、最初の段階で肩湯機能の説明をしない。施主から「高い商品を買わせたいのでは」と警戒心を抱かれる可能性があるため、ショールームで実物を見る時に案内している。

施主は同価格帯の他社製品と比較した時に、清掃性やデザイン性など総合的に判断してスパージュを選ぶことが多いと石原代表。また、浴槽のバリエーションが多く、選びやすい点も採用される要因の一つに挙げる。

浴室リフォームのある事例では、スパージュの特徴の一つであるオーバーヘッドシャワーを採用せず、同じくLIXILのシステムバスルーム『アライズ』のフック部材を取り付けてシャワーを高い位置に設置。通常の使い勝手で、上からシャワーを降らせる仕様にカスタマイズした。

▲カスタムしたシャワーヘッド

▲タイルの高級感が落ち着いた印象を与える

初めに肩湯機能の説明をすると「高い商品を買わせたいのでは」と警戒心をもたれる可能性も。そのため、ショールームで実物を見ながら説明するのがポイントだ。

推薦人はこの方

▲M＆Dアソシエイツ（東京都世田谷区）石原和拓代表

リフォマガ2021年2月号掲載

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