リフォーム解体新書~気付かないうちに洗面台の床が傷んでいた

リフォーム現場のトラブル解決
リフォーム解体新書

第4回 洗面所リフォーム(後編)



ドキッとする“解体あるある”を集めました

「工事現場は場数を踏んで覚えるもの」と言われますが、現場の数だけ発見があると言えるくらい個々に違いがあります。中には「解体してびっくり!」ということもあるでしょう。

そこで、場数をたくさん踏まずとも「見えない必要工事」を予測できるよう、工事現場にありがちな解体あるあるを集めてみました。

洗面所は湿気や水はねが特に多い場所なので、クロスを剥がしたら石膏ボードがカビで真っ黒になっていたという現場もたくさんあります。そのままではクロスを張れない場合や、中には洗面台を固定できないほど傷んでいることもあります。傷みの程度によって処置の方法にも違いがあるので、現場に応じた判断と迅速な行動が求められます。



《事例 5》
気付かないうちに洗面台の床が傷んでいた

水漏れした形跡が無いのに床が傷む?

洗面台交換工事で洗面台を撤去したところ、床が傷んでいることに気が付きました。事前調査で洗面台の収納内部を確認した時には、底板に水漏れによる黒ずみがなく、給水管・排水管も濡れていなかったのに、なぜ洗面台の下の床だけが傷んでいたのでしょう。施主に尋ねると、水漏れはしたことが無いとのことです。思い当たることといえば、現地調査の時に室内に入った途端、少し悪臭がすると感じたこと。でも隣のトイレからの臭いだろうと、気にとめませんでした。


【解決策は?】排水管の詰まりを確認し、傷んだ床を補修

悪臭がある場合は、床下の排水管や排水桝が詰まっている可能性があります。表に流れ出ないくらい少しずつ排水が逆流して、床板に浸みこんでいたという例は実際にあります。あるいは排水トラップと排水配管がちゃんとはまっていなかったことも考えられますが、この場合は水が流れ出る量が少なくないため、異常に気が付くでしょう。

排水系統の確認をして原因を突き止め、詰まりによる逆流とわかれば管の清掃をして問題を解決する必要があります。床板は状況に応じて補修します。根太が傷んでいたら新しい根太に交換して、洗面台の荷重に耐えられるように補強します。


【どうすれば事前にわかる?】水漏れしやすい箇所をチェック。悪臭を含め異常があれば床下を確認

下のイラストは洗面台で水漏れが多くみられる箇所です。特に管の接続部分のナットの緩みやパッキンの劣化による水漏れがよくみられます。シャワー水栓の蛇腹は動かすことが多く、収納物にひっかかるなどして亀裂が入ることもあります。

また今回の事例のように、排水管からの逆流というケースもあります。この場合は悪臭を伴うため、臭いにも注意しましょう。水漏れや悪臭があった場合はもちろんのこと、床下を見て、床材と根太などの周辺部材の確認を。床に水がまわるとシロアリを呼ぶこともあります。

▲水漏れしやすい箇所



[こんな現場もあります]
洗濯機の下も要注意

戸建て住宅では、洗濯機の下に防水パンを設置していない例が多いのですが、洗濯機から水が漏れた場合は直接床材に影響が出ます。洗濯機をどかすと、床が傷んでいたということもあります。給水管からの水漏れは気が付きやすいのですが、排水のホースが洗濯機に踏まれていたため亀裂が入ったという場合や、排水管との接続が悪く排水が漏れている場合など、少しずつの漏れで気が付かないこともあります。防水パンが無い洗濯機には注意が必要です。

▲防水パンがないと、漏れた水で床が傷む



リフォマガ2023年8月号掲載



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