今日から真似できるリフォームレシピ~どこにいても家族を感じられるやさしい明かりの行き渡る家

達人のインテリアをモノにしよう!
今日から真似できるリフォームレシピ

「いつもと同じ、マンネリプラン」を脱却したい方に見て欲しい。ニーズを汲み取り、デザインに優れたリフォーム事例は何が違う?使用した建材、コストを抑える工夫、ヒアリングのコツなど、プランニングのポイントを紹介。読めば今日から真似できる!



無駄をなくして空間を有効活用

断熱環境の改善と暮らし方にこだわり、木を使ったマンションリノベーションを手がける同社。ヒアリングでは何をしている時が落ち着くかを聞き、理想の暮らしを引き出す。ここで何をしてどう使うのか。暮らし方を作り上げるため、完成後の齟齬がなく、無駄な空間がない。

家族全員が本を読んでいる時が至福というほど読書好きと聞き、図書室を作ると決めた。水まわりを間取りの中心にまとめ、周囲に収納兼作業スペースを配置。結果、やたらと多い動線が無くなり、効率的で無駄が削減された空間になった。

自身もリフォーム営業の経験のある友政さんは、契約や完成をゴールにしないことが大事だという。施主には『家を選ぶのは一生もの、だからお金をかけよう』と話す。

「この人にとって何が大切か、この家族の未来に何が必要かを考え、時が経つほど喜ばれる家にしようと誠心誠意尽くします。そうした姿勢が、差別化にもなっていると感じます」(友政さん)

物件DATA

築14~15年 マンション

フルリノベーション

30代ご夫婦、小学生の子ども2人



《Point 1》採光・断熱・視界遮断を実現したリビング窓

上下可動のブラインド採用

南側リビングの大きな窓は、インナーサッシとブラインドの相乗効果で、1月でも暖房いらず。上下可動のブラインドで外からの視線を遮る。

▲窓からの光を部屋全体に送るため、仕切り壁上部はガラスの欄間にした。夜は反対に、洗面室などの灯りがもれることで、家族を感じられる。



《Point 2》玄関に障子で光を取り込む

狭い、暗いをまとめて解消

北側の吹き抜けに接する部屋を和室にし、障子を採用することで、光を取り込む。暗かった玄関にも光が届くようになった。



《Point 3》ライフスタイルに合わせた可変性

可動棚で仕切り

LDKから寝室につながる部屋の一部を一段下げ、ネイビーのカーペットに。100%ウールで心地よい。仕切りには無印良品の収納がシンデレラフィットする、可動式の造作棚を採用。目線の違いや濃淡の色使いで、仕切り壁を用いずにゾーニングした。



無駄を無くしてゆとりを生み出す

【1】回遊性のある間取りで無駄なし

水まわりをセンターに置き、回遊性を持たせた。周囲に収納を設け、動線は作業スペースも兼ねる。

▲収納量は事前にヒアリングし、どこに何をしまうか整理計画を立て、使い方までコーディネート


【2】ライン統一で広さを感じる

梁や配管スペースでガタガタだった天井は、ラインを揃えることですっきり見せる。木以外は、広く見える白を採用。



お話をうかがったのは…

Toivo(埼玉県さいたま市)代表 友政伸也さん

幼少期に、カビとハウスダストが原因でアトピーに苦しんでおり、子ども達に同じ辛さをさせないようにと建築士を志す。大工、クロス職人、リフォーム営業など幅広く住宅事業に関わり、2017年に独立。幅広い経験をいかし、設計・全体統括を担う。



リフォマガ2022年6月号掲載



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『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

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