KURASHIをたのしむVol.23 自分好みの空間作りは 好きな作品選びから

芸術の秋。アートは日々の暮らしを豊かにする。輸入ポスター専門店「ナップフォード・ポスター・マーケット」を営む井上恭太さんは、「ポスターをアートというより、インテリアの一つとして気軽に暮らしの中に取り入れてほしい」と話す。

▲ナップフォード・ポスター・マーケット(東京都渋谷区)ショップマネージャー 井上恭太さん

歴史のある劇団新派で20年ほど舞台俳優として活動したのち、2014年から輸入ポスター専門店「ナップフォード・ポスター・マーケット」を弟の慶太さんと運営。デザイン性の高い輸入ポスターを美しく額装して販売する。主に展覧会の広告用に制作されたエキシビションポスターを扱う。



リフォーム後のアート探しが契機

8年前にオープンした、デザイン性の高い輸入ポスターを扱う専門店「ナップフォード・ポスター・マーケット」のショップマネージャー・井上恭太さん。20年近く劇団新派の役者として活躍したユニークな経歴の持ち主だ。

「日本語を大事にする劇団にいたので、お客様との会話でも言葉を大切にしていますが、あまり堅苦しくならないように言葉を選んでいます」と話す。

兄弟で運営する同店は、弟の慶太さんが自宅をリフォームした際、何もない壁に飾る「アート探し」が契機となり立ち上げた。日本では気に入ったアートが見つからず海外に目を向けると、ポスターを飾るのが文化として根付いているのを知る。大量に流通しているのに日本には扱う専門店がなく、新たな商機を感じた。

店舗に陳列するポスターは、ヨーロッパや米国で買い付けたり、オークションで入手したりと稀少な作品ばかり。展覧会の広告用に制作されたエキシビジョンポスターが7割を占める。

「ポスターは国や地域、時代などさまざまな要素が積み重なり、デザインや字体、レイアウトが一枚の紙の上で表現されています。なかでもエキシビションポスターは、多くの人に見てもらえるようにという〝伝えるエネルギー〞が魅力です」と井上さんは語る。

▲「ナップフォード・ポスター・マーケット」の店内。お洒落なエキシビションポスターやかっこいいタイポグラフィーポスターなどが並ぶ



個性的な演出も素敵です

井上さんは、部屋に合わせてコーディネートの相談にも乗る。希望のサイズ感や飾りたい場所の雰囲気、周りにある家具などをヒアリングして決める。

ポスターを飾るコツは、「人の目線に合わせた高さに配置すると心地良いと感じます。壁に掛ける際は、壁と額縁を平行にすなわち額縁を垂直に保つことも重要です。壁に飾るのが難しい場合は、床に置いて壁に立てかけるとお洒落ですよ」とアドバイスする。主役になるような1つの作品を大きく飾るのもいいし、小さな作品を複数飾っても愉しい。

では、例えばポスターを並べて飾る場合は、同じような作風を揃えるのか、違うジャンルの作品をランダムに並べた方がよいのか。

「基本的には好きな作品を選ぶことをおすすめします。自分好みの空間を作るには、これが一番の近道です」「型どおりのレイアウトで収まってもつまらないです。今は変に個性なくまとまっていますが、〝自分はこれが好き〞と言える世の中の方がかっこいいと思います」と井上さん。

人気の「ロナン・ブルレック」をシリーズで揃えるなど、同じアーティストでのレイアウトは比較的合わせやすいという。



美しく額装してより魅力的に

「ポスターが喜んでくれる額縁に入れたい」と話す井上さん。同店では、ポスターを美しく額装して販売している。色の組み合わせを大切にし、フレームの色も含め全体を見て選ぶ。

最近は、若い人の来店も増え、客層は幅広い。よく売れるのは額装込みで5〜10万円の作品だ。

井上さんの自宅も、部屋のあちこちにポスターなどアートで彩られている。築20年のマンションを、一棟まるごとリノベーションした1室を3年前に購入して、アートのある暮らしを楽しむ。

「もっとポスターの魅力を伝えて、ポスターを飾るのが当たり前のカルチャーをつくりたいですね」

▲自宅のリビング。ソファの上の白い壁にナタリー・デュ・パスキエの作品を3枚レイアウト。家具に合わせて自分好みにコーディネートしている

▲ダイニングにはロナン・ブルレックの作品を2枚並べて



リフォマガ2022年11月号掲載



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