外壁張り替え（サイディング）現場管理のポイント～サイディング張り

現場に毎日行けない！だからこそ、行くタイミングが大切！

リフォーム現場管理はココがとっても重要！

サイディング張り替え工事に至る経緯は現場により様々だが、共通する目的は「建物を良い状態で維持すること」だろう。そのためには2次防水の役割を果たす「透湿防水シート」や壁内の湿気を排出するために必要な「胴縁」といった見えない部分の施工をしっかりと行い、施工不良がないようにチェックすることが重要ポイントとなる。

《サイディング張り》水平を確認して作業

墨出しをして狂いが出ないように注意する

墨出し

サイディングを水平に設置できるよう、水平方向の墨出しを行います。次に土台水切りの天端とサイディングの間に10～15mm程度の通気の入口が確保されていることを確認した上で、スターターを水平に取り付けます。

サイディング取り付け

サイディングは水平に取り付けたスターターから張りはじめ、下から上へと順番に取り付けます。

ハット型ジョイナー取り付け

サイディングのジョイント部分は、事前に取り付けたハット型ジョイナーにてつなぎ合わせます。

【ココが大事】

• サイディングを水平に張れるよう、墨出しをしてスターター金具を水平に取り付ける。
• 土台水切りとサイディングの間に10～15㎜程度の隙間が確保されているか確認する。
• イラストのように水平器でサイディングの水平を確認しながら下から上に張り進める。

▲水平確認

【施主はココが不安】

“雨漏れしていたところは大丈夫？”

軒裏から入り込んだ雨水を透湿防水シートで防ぐことができなかったのは、透湿防水シートが十分な高さまで張られていなかったからです。今回の工事では、透湿防水シートを軒天のラインよりも10センチ以上立ち上げて施工しているのでご安心ください。またサイディング材と軒天の接点（取り合い部）からの雨水を遮るため、シーリングをしっかりと打ち込みます。

→サイディング材と軒天の取り合い部に通気空間を設けることもあります。その場合はシーリングを打たずに通気見切縁という金物を取りけます。

リフォマガ2022年9月号掲載

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