外壁張り替え(サイディング)現場管理のポイント~外壁解体工事

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

サイディング外壁の張り替え工事は、下地材や構造材などの不具合を確認する絶好のチャンスだ。不具合を発見できずにそのまま新しいサイディングを張ってしまうことがないようにしたい。また過去に雨漏れなどの不具合があった場合は、原因を調査するとともに、補修方法などをわかりやすく施主に説明することが大切だ。



《外壁解体工事》下地の不具合をチェックしながら

不具合箇所は念入りにチェック


外壁・軒天・通気胴縁(通気工法の場合)撤去

サイディングを解体します。特にアスベストを含む場合は粉塵の飛散に注意します。既存が通気工法で、サイディングの下に胴縁がある場合は撤去します。


防水シート・土台水切り撤去

防水シート(防水紙)と土台水切りを撤去します。防水シートをはがしながら下地の傷み具合を確認します。不具合があれば処置方法を検討します。



軒天を解体しない場合も

既存の外壁の工法が通気工法で、かつ軒裏(軒天ラインより上)まで防水シートと通気胴縁が立ち上がっている場合は、軒天ボードを解体せずに再利用することもあります。



【ココが大事】

  • 雨漏れなどの不具合がある場合、まず気になるところから解体し、原因と処置を検討する。
  • アスベストを含む場合は、解体材の処理方法など必要なアスベスト対策をとる。
  • 直貼り工法※2は特に下地の傷みが懸念される。解体しながら状態を確認する。
  • 補修が必要な箇所を早い段階で発見できるよう、解体中のチェックが大事。



【施主はココが不安】

“サイディングを4面とも一度に剥がすと、雨の時とか不安だなあ”

外壁の解体と施工を1面ずつ行うことも可能ですが、その場合は手間と時間が余計かかってしまう欠点があります。

→外壁の解体は全面を一度に解体して作業を進める方法と、1面ずつ解体して施工していく方法がありますが、前者の方法が一般的に行われています。外壁面積が大きい場合などは雨のリスクを防ぐために1面ずつ解体~サイディング貼りまで行うこともあります。現場に応じて対応することができます。



【お客様目線で用語を解説】直貼り工法と通気工法

どちらもサイディング張りの工法ですが、大きな違いはサイディング材の内側に通気層を設けるための通気胴縁が取り付けてあるか否かということです。通気胴縁がない「直貼り工法」は、内部で結露を起こしやすく、サイディング材をはがすと下地材まで傷んでいることもあります。

そうした問題を受けて2000年の品確法の制定を境にサイディングの内側に通気層を設ける「通気工法」で施工することとなりました。2000年以前に建てられた住宅でも「通気工法」で仕上げられた外壁も多いため、一概に年数で線引きするのは難しいです。その場合は土台水切りの上の隙間から千枚通しなどの細長いものを入れて、サイディング材と下地の間に隙間(通気層)があるかどうかを確認することもあります。



リフォマガ2022年8月号掲載



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