塗装売上アップ術~施工事例と顧客の声の充実がカギ ウェブのみで月300件以上を集客

春は塗装で稼ぐ!繁盛店の売上アップ術

住まいの美観を保ち、建物を長持ちさせる塗装リフォームは安定した需要があり、コロナ禍においても影響が少ない領域だ。そのため、新たに塗装事業に参入するリフォーム会社も増えている。

気温や湿度が安定して工事がしやすいこの春、塗装リフォーム提案に力を入れてみてはいかがだろうか。5社の繁盛店を取材し、現地調査のポイントや見積書のつくり方、プレゼン法、集客術、ショールーム活用法などの最新ノウハウを紹介する。



施工事例と顧客の声の充実がカギ
ウェブのみで月300件以上を集客

13年前、自社ホームページをつくったものの10カ月間全く問い合わせがなかった。だが、1件目を皮切りにその月10件の問い合わせがあり、どんどん増えていったという成功体験を持つ、シェアテックの大久保誠二社長。そして現在では、月300件以上をウェブのみで集客するに至る。経験に基づいた成功するためのコツを教えてもらった。



コツコツ続けることで
一気に実を結ぶウェブ集客

顧客を探す活動の「マーケティング」と、売る活動の「セールス」を明確に分け、営業はセールスのみを行い、集客は会社が担うべきだと考える大久保社長。

シェアテックでは会社ホームページ以外に、SEOに強い「街の外壁塗装やさん千葉本店」「街の屋根やさん千葉」など外壁や屋根に特化したサイトを運営。それらで月300件以上、年間4500件の問い合わせを得ている。

自然検索で上位に来て、多くの問い合わせがあるホームページをつくるのは難しそうだが、実は成功するための明確なポイントがいくつかあるという。

まず、複数のワードによる複雑な検索に引っかかるには、とにかくページ数を増やすことだ。シェアテック運営の8サイトを例にとると、なんと合計6万ページにもなる。1年程度では諦めずに、毎日コツコツ、コンテンツを増やすことでいつか必ず花開くのがウェブサイトなのだという。

次に多くの問い合わせを得るには、「顧客が抱く建物のハード面への不満と、金額や業者に対する不安の2つを解消してあげればいい」という。具体的には、大量の施工事例と、大量の顧客の声をアップすればするほど、信頼を得られるようになる。

「街の外壁塗装やさん」と「街の屋根やさん」はどちらもFC展開し、シェアテックが集客フォローを行うが、加盟店自身に施工事例と顧客の声をどんどんアップすることだけは必須で課しているのだという。



動画と、それを文字にしたロングインタビューを掲載

「顧客の声」では、事例ごとに営業担当が施主をインタビューした動画を公開している。

さらに動画を文字起こしして、個別ページに全掲載。「テキストにすると検索ワードでヒットするようになります」。工事前・工事後アンケートも、原本の画像と文字起こしの両者を載せるなど充実の内容だ。



豊富な写真とテキストで工事の流れを丁寧に解説

施工事例も概要に留まらず、依頼時に生じていた問題点から施工過程、竣工の様子まで写真入りでつぶさに解説する。メンテナンスをしたら追記もする。「本気で工事会社を探している人は隅々まで読んでくれます」。詳細なレポートが依頼する際の決め手となる。



コロナ対策ページを顧客&担当者の顔写真で囲む

顧客の心配事を取り除くことは必須条件。新型コロナウイルス対策ページでは、コロナ禍で施工した施主と担当営業がマスクをしてソーシャルディスタンスを取り、それでもにこやかに笑う写真が、両脇のバナーに大量に散りばめられている。これで感覚的にきちんと対策をしているとわかってもらえる。



お話をうかがったのは…

シェアテック(本社 千葉県木更津市)代表取締役 大久保誠二さん

大学卒業後、不動産建設会社勤務を経て、34歳から39歳までIT企業の役員を務める。同社の新規事業の1つだった外まわり専門事業部を引き継ぐ形で、2009年にシェアテック設立。ウェブのみで年間4500件を集客し、15人の営業担当者で売上18億円を誇る。



リフォマガ2022年3月号掲載



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