塗装売上アップ術~営業担当を徹底サポート 1人1億円の売上を7年間キープ

春は塗装で稼ぐ!繁盛店の売上アップ術

住まいの美観を保ち、建物を長持ちさせる塗装リフォームは安定した需要があり、コロナ禍においても影響が少ない領域だ。そのため、新たに塗装事業に参入するリフォーム会社も増えている。

気温や湿度が安定して工事がしやすいこの春、塗装リフォーム提案に力を入れてみてはいかがだろうか。5社の繁盛店を取材し、現地調査のポイントや見積書のつくり方、プレゼン法、集客術、ショールーム活用法などの最新ノウハウを紹介する。



営業担当を徹底サポート
1人1億円の売上を7年間キープ

「つぶれない会社」経営のため1人1億円の売り上げを目標とし、20期目を迎えた麻布。直近7年に渡って1人1億円の売り上げを維持し、現在、正社員10名で年商13億円の実績を上げる。秘訣は営業担当に本来の業務に集中させること。その手法を池田大平社長に詳しく聞いた。



優秀なパート社員が好待遇によって集まる

「労力がかかりすぎる、慣れない業務は社員にさせない」と言い切る池田社長。正社員に営業や現場管理に集中させるために、アウトソーシングやパート社員の力を惜しみなく借りる。

現在8名いるパート社員はとても優秀で、大きな戦力になっている。相場より高い時間給の設定、週2勤務からでOK、子供第一優先で突然休んでもいいという好待遇によって、粒ぞろいの人材が集まる。

「どんなに優秀な人でも出産・子育てで休業や離職をする。その子育て期間中に、合間のちょっとした時間を使ってもらうという発想です」。

電話番、見積書作成、デザイン、ホームページ更新など、それぞれ専門業務で募集をかけ、都度採用している。

また、池田社長は「社員に気持ちよく業務を遂行してもらうためにいるのが役員」と考える。社員を定時に帰らせ、やり残したことは役員がフォロー。様々な連絡の段取りをするなど雑務をこなす。翌日出勤した社員はスムーズに仕事に取り掛かれるという塩梅だ。役員がハードワークをこなしていたら、社員も頑張らざるを得ない心境にもなる。

完全なフォロー体制を敷いたうえで、社員を決して叱らず、ノルマは設けず、とにかく信頼するというのが池田社長のスタンス。すると社員が定着。毎年の成長も果たせているのだ。



優秀なパート社員たちが強力な戦力として活躍

池田社長、吉田専務と、麻布で活躍するパート社員8名が集合。パート社員は各人が異なる専門業務を、責任をもって受け持つ。麻布にとってなくてはならない、縁の下の力持ち的存在だ。



細部まで工夫の凝らされたHPは必見

細かい改善の積み重ね、効率化、仕組み化が融合して1人1億円を実現している麻布。それは工夫が凝らされたホームページを見てもわかる。「節電塗装のすすめ」というページでは高付加価値塗料のメリットについて丁寧に説明。これだと顧客に価格ではなく内容にフォーカスしてもらえる。



お話をうかがったのは…

麻布(愛知県春日井市)代表取締役 池田大平さん

10代から塗装職人として腕を磨き、2002年に麻布を設立。下請けから元請けへの脱却を果たし、現在、正社員10名で年商13億円。100%麻布出資によるフランチャイズ店が全国に50店舗。日本塗装名人社代表取締役、塗魂ペインターズ創設者。



リフォマガ2022年3月号掲載



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