現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
サイディング張り替え工事に至る経緯は現場により様々だが、共通する目的は「建物を良い状態で維持すること」だろう。そのためには2次防水の役割を果たす「透湿防水シート」や壁内の湿気を排出するために必要な「胴縁」といった見えない部分の施工をしっかりと行い、施工不良がないようにチェックすることが重要ポイントとなる。
《防水シート張り》しわやたるみがないように
土台水切り、透湿防水シートの施工
土台水切りの取り付け
土台の下端で土台水切りの高さに合わせて水平に墨出しを行い、土台水切りを取り付けます。透湿防水シートの1段目は土台水切りにかかるように密着させます。
透湿防水シート張り
透湿防水シートは必ず印刷面(防水面)を外側にします。下から上に張り上げていきます。下地に面材がある場合と無い場合で張り方に違いがあるので施工要領書を確認しましょう。
【ココが大事】しわやたるみが通気の妨げに
- 透湿防水シートの重ね部分の寸法は、十分とれているか。
- 透湿防水シートはピンと張り伸ばして施工されているかチェックする。
- 開口部は防水テープで止めて水の侵入を防ぐ。
【施主はココが不安】
“防水シートは、今まで張られていたものより改良されているのかしら”
サイディングに使用されている防水シートは、外部からの防水と内部の湿気を通す機能を併せ持つ「透湿防水シート」というシートが用いられています。今まで張られていたシートもこの「透湿防水シート」でしたが、新しいシートとの大きな違いは耐久性です。建設当時、20年前ごろシートは耐久性の試験項目が10年目安でしたが、◯◯年目安と長くなりました。建築資材の耐久性が求められるようになり、透湿防水シートに於いてもJIS規格に適合するための試験項目が厳しくなっています。
→「透湿防水シート」は2016年のJIS規格の改訂で、耐久性の試験項目が厳しくなりました。試験の内容により30年目安(耐久区分Ⅱ)、50年目安(耐久区分Ⅲ)の区分が追加されています。
▲モルタル外壁などの湿式外壁に使用されている。サイディングが普及しはじめた1970年代頃は直貼り工法で使用された例も多い
▲サイディングの通気工法に適したシート。2000年以前はサイディング直貼り工法にも一般的に使用されていた。
【check point!】
軒
軒天からの巻き込みの漏水を防ぐため、透湿防水シートを軒天よりも100mm以上立ち上げる。
サッシまわり
サッシまわりに防水テープを①②③の順番で貼り、窓に合わせて透湿防水シートを切断。浮きの無いよう、ローラー等で密着させる。
開口部
リフォマガ2022年9月号掲載
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