ワンランク上の見積書大研究!
いかに顧客から契約を取り付け、粗利を確保するか。そんな各企業の哲学が詰まっているのが見積書だ。この特集では、実際に見積書を作成し、現場で使用している営業マンたちに取材を行った。トラブルを回避するための作成の工夫から、提出のタイミングや値引き交渉への対処法など運用面まで、各人のノウハウを明らかにする。
ショールームの展示プランのフォーマット化で大幅な時短を実現!
長崎材木店(福岡県古賀市)リフォーム事業部 営業 舘 竜之介さん
「長崎材木店」では、自社で水回りのオススメプランを考え、広いショールームを活用し実物展示をしている。それをチラシでうたうことで、展示プラン目当てで多くの顧客が来店。プランをベースにした見積書をフォーマット化することで、新卒でもミスなく素早く見積もりすることが可能となった。
新卒でもミスなく見積書が作成できる
メーカー品でも、一から仕様やオプションを決めようとすると選択肢が多く、見積書の作成に案外時間が取られてしまうもの。新卒の定期採用をする長崎材木店では、新卒でもミスなく見積書がつくれるように、3年ほど前にショールームで特定のプランを展示し、メインで売る形にシフト。ベースがあるのでサイズを選んだり、オプションなどの差し引きはするものの、大幅な時短を実現できたという。
「チラシでうたい、誤差のない見積書を出すのでトラブルも起きにくいです」と営業の舘竜之介さん。舘さんはオプションなどで、施主の夢を詰め込んだマックスの見積書をつくり、そこから予算に合わせて調整していく形をとる。
「それでも1つ1つ選んでもらっていた頃よりもずっと手数は減りました」。
ベースプランに差し引きをして見積書をつくる
常時、キッチン8台、浴室4台、洗面所3台、トイレ10台ほどをショールームでオススメプランとして展示して販売。そのプランを基準にして見積書をつくることが時短につながっている。
「注意書き」も渡してトラブルを回避
契約書とは別に、1枚で完結した「注意書き」を渡してトラブルを回避。追加工事の可能性などの注意事項を読み上げながら伝えれば、言い忘れなし。確認のサインももらえる。
リフォマガ2021年5月号掲載
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