現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
いよいよユニットバスの組み立てに入るが、ここで重要なポイントは、ユニットバス入り口と洗面所との床レベルの調整だ。特にマンションや戸建て住宅の2階浴室では、バリアフリーにする予定だったのに構造上段差が生じてしまったというケースもあり、工事担当者としてはハラハラするだろうが、しっかりと現場で確認しよう。
《ユニットバス組み立て》施工手順を守る
洗面所床とのレベル調整を確実に
戸建て住宅の場合は外壁面に断熱材を取り付けます。ユニットバスは床→壁→天井の順に組み立てていきます。床ユニットは裏面に高さ調整用のボルト脚と排水トラップを取り付け、洗面所の床高に合わせてボルトで調整しながら設置します。壁パネルは窓開口・給水給湯配管などの開口をして組み立てますが、シャワーフック・タオル掛け・手すりなど、補強が必要な箇所にはあらかじめ下地補強を行っておきます。入り口ドアの開口に傾きがないかチェックします。天井パネルを壁パネルに固定します。
床パネル設置と配管接続・床レベル調整
壁パネル組み立て
天井パネル組み立て
【ココが大事】
- 戸建て住宅で防火構造の場合は、ユニット組み立て前に外壁面に石膏ボードを張る。また準耐火構造の場合は壁4面と天井に石膏ボードを張る。
- 床ユニットの位置が決まったら、ボルト脚の裏に接着剤を塗布して土間床に固定する。
- 水漏れ対策をしっかりと行う。パネル、配管まわり、浴槽床パネル、浴槽周囲、各部の継ぎ目、ビスまわりのコーキング処理を確実に。
【施主はココが不安】
“ユニットバスに手すりを付けたい時は、補強下地を入れるんだね。もし後付けで手すりを入れる時には下地がないけど、大丈夫なの?”
ユニットバス用の手すりには先付け用と後付け用のものがあり、取り付け方法が違います。後から手すりを設置する場合、おっしゃる通り裏側に補強材が入っていません。そのため後付け用の手すりはパネルの裏でしっかりと固定できるように工夫されています。ただユニットバスのパネルの種類によって設置方法が異なりますので、その点を注意すれば安心してお使いいただけます。
→ユニットバスのパネルの材質は、化粧鋼板の裏に断熱材や石膏ボードが張ってあるもの(磁石がつくパネルなのでわかりやすい)、ホーロー、フレキシブル板(セメント)、タイル仕上げなど、年代やメーカーにより違いがあります。パネルに固定せずにユニットパネルの奥にある木・コンクリートなどの壁にアンカーで固定する方法もあります。
後付け用手すりの取り付け方法
- タッピングビスで取り付ける
鋼板を使用しているパネルに取り付ける方法として多く採用されている。
- 補強板を使用する
表面にタイルが貼ってあるケースやパネルに強度が無い場合に使用されることもある。
- TQアンカーでパネルに固定
傘状に開くアンカーを入れてパネルを挟み込み固定する方法。
- 紐付きのアンカーでパネルに固定
紐を引っ張ってアンカーを固定する方法。2010年代ころまで主流だった。
リフォマガ2023年4月号掲載
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