ユニットバス→ユニットバス交換 現場管理のポイント~設備機器撤去

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

ユニットバスからユニットバスへの交換工事は短期間に多くの工程をこなす工事だ。人の出入りが多い上に、大きい部材を扱うため、しっかり養生されているか確認しよう。既存の浴室がユニットバスという現場はマンションリフォームでは一般的だが、戸建て住宅に於いても一般的になりつつある。ここでは既存浴室がユニットバスという戸建て住宅を想定して、工事の流れと注意点を解説しよう。



《設備機器撤去》撤去後の安全対策を

止水と漏電対策をチェック


機器類・備品撤去

専門業者が照明器具・換気扇・浴室リモコンの配線を器具から取り外します(電気工事)。

また給湯器下の追い焚き配管の止水及び水道の元栓を閉め、追い焚きアダプターとシャワー水栓を取り外します(給排水設備工事)。この時必要に応じて浴槽サイドにはめ込まれているエプロンを外して作業します。


電気配線の先端処理

電気器具を撤去したあとは漏電防止対策が取られているかチェックします。専門業者が器具の撤去と同時に電線の先端に絶縁テープを巻いていることを確認しましょう。またユニットバスが解体されたあとは電気配線が垂れ下がってこないよう、図のように巻き上げて束ねておきます。


止水栓にキャップ取り付け

給水管・給湯管の取り外し時は、一時的に水道の元栓を閉めて作業します。施主にも前もって説明しておきましょう。給水・給湯管を取り外した後に止水キャップで仮止めします。この作業の後に水道の元栓を開いて水道を使用できる状態にします。



【ココが大事】

  • 照明器具やリモコン・換気扇の電気器具を撤去した後は、電気配線の先端部に漏電防止用の絶縁テープが巻かれているか確認する。
  • 給水管・給湯管の取り外し時に一時的に水道の元栓を閉める。撤去時に水が使えないことを事前に施主に伝える。また、撤去して止水栓を取り付けた後は、元栓を開けて水を使えるようにすることを忘れない。
  • 追い焚きアダプターを撤去する際に給湯器の追い焚き配管の止水をする(追い焚き機能がある場合)。



【施主はココが不安】

“洗面所の換気扇は浴室と一緒になっているんでしょ?洗面所の換気が弱いように思うけど、今度は大丈夫かしら”

今度取り付ける換気扇も、今までお使いの換気扇と同じ「2室換気」※タイプです。浴室内では換気扇の音がしても、洗面所ではほとんど音がしないため、換気されているかどうかわかりにくいかと思います。吸い込みの確認をするにはティッシュペーパーを使う方法があります。2枚重ねになっているティッシュを1枚はがし、細長く割いて換気扇に近づけてみます。最終確認の時にやってみますので、一緒にご確認ください。

→タバコを持っていても、タバコの煙で試さないでくださいね



【お客様目線で用語を解説】2室換気※

1台の換気扇で2つの部屋の換気を一緒に行うタイプの換気扇です。一般的にはユニットバスの天井に設置された換気扇で隣の洗面室の換気を同時に行います(イラスト参照)。洗面室側の吸い込みは弱くなりますが、壁に換気扇用の開口を設けられないマンションなどで多い換気方法です。

2室換気の他にも浴室・洗面室・トイレを同時に換気する「3室換気」タイプもあります。



リフォマガ2023年3月号掲載



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