ユニットバス→ユニットバス交換 現場管理のポイント~解体後確認

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

ユニットバスからユニットバスへの交換工事は短期間に多くの工程をこなす工事だ。人の出入りが多い上に、大きい部材を扱うため、しっかり養生されているか確認しよう。既存の浴室がユニットバスという現場はマンションリフォームでは一般的だが、戸建て住宅に於いても一般的になりつつある。ここでは既存浴室がユニットバスという戸建て住宅を想定して、工事の流れと注意点を解説しよう。



《解体後確認》ユニットバス据え付け寸法と照合

土間補修の必要があるか確認を


ユニットバス据え付け寸法の確認


土間補修

ユニットバス床の脚を撤去した際に、土間に欠けが生じていることがあります。新しいユニットバスの組み立てに影響がある場合は不陸調整のための土間補修を行います。次の工程に進む前に、必ずモルタルが硬化していることを確認しましょう。



【ココが大事】

  • ユニットバスの据え付け寸法が確保されているかチェックする。建物の歪みが生じていることもあるので、一番狭い位置で確認する。
  • 準耐火構造・防火構造の場合は外壁側に石膏ボードを張る必要がある。
  • 土間床の高さと損傷を確認。補修やレベル調整が必要な場合は土間補修を行う。この場合、モルタルが硬化したことを確認の上、次の工程に進む。



【施主はココが不安】

“こんど入るユニットバスは、サイズが今より少し大きくなるんだよね。有効寸法が変わらないのに、どうしてそういうことができるの?”

これまでのユニットバスのサイズより浴槽のサイズも大きくなり、ゆったり入浴できるようになりますね。

浴室スペースの有効寸法が同じでもユニットの内部寸法が広がるのは、最近のユニットバスは壁裏のデッドスペースを最小限に抑えられるよう設計されているからです。またユニットバスのサイズバリエーションが増えていることも挙げられます。浴室の有効寸法に合うものを選ぶことで、デッドスペースを少なくすることができます。

→壁や柱が床面と垂直でない現場もありますので、サイズアップを計画する際、建物に歪みが生じているような現場は特に慎重に事前調査を行いましょう。また一般的な3寸柱より太い柱を使用している場合も注意が必要です。



【お客様目線で用語を解説】ユニットバスのサイズアップ

ユニットバスは1964年の東京オリンピック時に誕生したもので、50年以上の歴史があります(ホテルニューオータニを短期間で建設するため、工場生産のユニットバスが考案されました)。その歴史の中で大きな課題となっていたのは、在来工法の浴室のように浴室の有効寸法をめいっぱい使えるユニットバスはできないか…ということでした。

その成果が実り、現在のユニットバスは以前のものに比べて大幅にデッドスペースを無くすことができました。主な改善点は、①給水管・給湯管の立ち上がりスペースの見直し②天井の梁や柱が邪魔になる場合に用いる梁型加工・柱型加工③サイズバリエーションを豊富にするなどが挙げられます。

▲給水管・給湯管立ち上がり部分のデッドスペースを最小限に抑えることでサイズアップ!

▲天井の梁をよけてユニットバスを設置→梁型加工をすることでサイズアップ!



リフォマガ2023年3月号掲載



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