屋根カバー工法(スレート)現場管理のポイント~棟板金施工

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

いよいよ屋根の本体工事にとりかかるが、その前の役物取り付けは重要だ。ビスを止める場所を間違えると雨漏れを起こす危険もあるので、部品の施工説明書の確認は必須。一方カバー工法の工期短縮と低価格を実現した「差し込み葺き」の金属屋根の登場で、施主から技術的な質問が出るかもしれない。一般的なカバー工法との施工方法の違いなどを把握しておこう。



《棟板金施工》風雨に負けない施工を

シーリングの打ち忘れに注意

笠木を指定寸法に合わせて取り付け、専用ビス(釘)で均等に固定します。笠木は防腐処理済み、または処理不要な材料を使用します。防腐処理されていない場合は、左上の図のように、下葺き材を被せます。防水パッキン、棟包み板金を被せます。棟包み板金は専用ビス(釘)で両側から455mm以内のピッチで留め付けます。棟板金が重なる部分にシーリング材を施工し、50mm以上重ね合わせて固定します。


<棟部>笠木取り付け


下葺き材取り付け


棟包み板金(継ぎ目)シーリング処理



【ココが大事】

  • ビスの方が釘よりも抜けにくいため、風対策のためにビスを使用することが多くなっている。
  • 笠木は傷みやすいため、樹脂製の笠木を使用することも多い。防腐処理されていない木材を使用する場合は下葺き材を重ねる。
  • 棟板金のビス留め位置を規定寸法より広げない。広げると強風で板金がめくれる危険が生じる。
  • 端部の処理は下のイラストのようにシーリングで止水処理をして仕上げる。



【施主はココが不安】

“台風で棟の板金が剥がれた家があったけど、大丈夫かしら”

屋根の経年に合わせたリフォームをすることが大事です。また新築当時の施工方法と比べ、今の施工は強風被害を教訓にして改善されていますので、今回の工事でよりご安心いただけると思います。


“屋根材が余っているようだけど、その分値引きしてくれる?”

工事が終わり、余った材料は廃材と一緒に廃材置き場に置いていました。屋根材は必要枚数より多めにとっていたのですが、開封せずに箱のままの屋根材もありました。

廃材の回収日の翌日に現場に行くと、箱入りの屋根材だけ回収されずに残っています。どうやら他の廃材の脇に大事そうに置いていたため、回収されなかったようです。しかもその様子を見ていたご主人に「余ったのはその分値引きしてよ」と言われて真っ青になってしまいました。

こういう状況の時、どう答えたらよいのでしょうか?また反省点があれば一緒に考えてください。



リフォマガ2023年1月号掲載



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