現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
いよいよ屋根の本体工事にとりかかるが、その前の役物取り付けは重要だ。ビスを止める場所を間違えると雨漏れを起こす危険もあるので、部品の施工説明書の確認は必須。一方カバー工法の工期短縮と低価格を実現した「差し込み葺き」の金属屋根の登場で、施主から技術的な質問が出るかもしれない。一般的なカバー工法との施工方法の違いなどを把握しておこう。
《役物施工》役物は屋根を雨から守る
ケラバ水切りの捨て板部分に釘打ちしない
軒先スターター取り付け
軒先スターター金具を、改修用軒先水切りから取り付け必要寸法を合わせて水平に取り付けます。この時ジョイント部分は10mm程度の水抜き空間を設けます。
切妻屋根の場合、ケラバ(イラスト参照)の両端はケラバ水切りを取り付けるため端から100mm程度離します。
改修用ケラバ水切り取り付け
改修用ケラバ水切りを既存のケラバ位置に覆いかぶせて側面から釘打ちします。ケラバ水切りの平面部は吊子を使用して固定。この時捨て板部分に釘打ちしないよう注意します。誤って釘打ちすると、雨漏れを引き起こす原因となります。
谷樋板金取り付け
屋根に谷の部分がある場合は谷樋板金を取り付けます(谷樋板金の断面図参照)。軒先にかかる部分は改修用軒先水切りに合わせて加工します。吊子を使用して屋根に固定していきます。
【ココが大事】
- 軒先スターターの取付位置が狂うと屋根材全体に狂いが生じるので、軒先水切りからの設置寸法を正確に測る。万が一屋根材の裏側に雨水が入り込んだ時のために、水抜きスペースを確保する。
- 改修用ケラバ水切りには釘打ち禁止の部分があるので注意が必要だ。この部分は「捨て板」といって、穴があくと雨漏れの原因になる。
- 改修用ケラバの棟部分は、下のイラストのように、棟芯をまたぐように折り曲げ加工をして、両方向へ30mm以上巻き返す。
▲棟部の加工
【施主はココが不安】
“「軒先」ならわかるけど、「ケラバ」とか「谷」とか言われてもわからないわ。見えない部分の工事はちょっと不安。”
図でご説明しますね。昔に比べると今は屋根の形が複雑になり、ひとつの屋根に様々な役物板金が使用されるようになりました。
役物の板金が使用される箇所
リフォマガ2023年1月号掲載
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