塗装売上アップ術~隔週チラシ×ショールーム2店舗で2年連続20%超の売上増を実現!

春は塗装で稼ぐ!繁盛店の売上アップ術

住まいの美観を保ち、建物を長持ちさせる塗装リフォームは安定した需要があり、コロナ禍においても影響が少ない領域だ。そのため、新たに塗装事業に参入するリフォーム会社も増えている。

気温や湿度が安定して工事がしやすいこの春、塗装リフォーム提案に力を入れてみてはいかがだろうか。5社の繁盛店を取材し、現地調査のポイントや見積書のつくり方、プレゼン法、集客術、ショールーム活用法などの最新ノウハウを紹介する。



隔週チラシ×ショールーム2店舗で
2年連続20%超の売上増を実現!

2015年の会社設立以来、隔週でチラシをまき続けることで「いつもチラシが入っている塗装会社」と多くの人に認知されるようになった。さらに2019年にショールームをオープンしたことで周知が進み、2年連続で20%以上の売上増となっている匠建装。地域店として着実に地元に根付く方法を綾大和社長に聞いた。



設立7年で、地域密着の塗装会社と周知される

2019年3月にオープンした1店舗目の徳島川内ショールームの成功を受け、2021年1月に2店舗目の徳島安宅ショールーム出店に踏み切った匠建装。国道沿いの1店舗目は、目の前の道路を多数の車がスピードを出して行き交い、思ったよりも自然来店が少なかった。そこで2店舗目では以前コンビニなどが入店していた、車が入りやすい県道沿いの立地をチョイス。狙い通り、徳島川内店の3倍ほどの自然来店があるという。

宣伝の柱は折込チラシだ。徳島県を8割弱カバーする広域に、隔週で24万枚をまく。すると、1回のチラシで20件ほどの問い合わせがある。次に多いのが月に10件ほどのウェブ問い合わせ、他に自然来店や紹介などがある。いずれの形でも直接現地調査に行く場合と、ショールームに来店してもらう場合と半々だという。

「2015年の会社設立以来、チラシを配布しているので、『いつもチラシが入っているお店』と広く認知されるようになりました。ショールームも1店舗目がオープンして3年目に入り、実店舗を持っていることがさらに安心材料になっているようです」と綾大和社長は話す。

現調とヒアリングは1時間以上かけて徹底的に行う。ドローンや水分計など、他社が使わない器具も駆使して調べることで、信頼を得られるという。

3月決算で売上は前年比20%増の3億6000万円の見込み。現在3名の営業体制だが、来期は人員を2名増やし、2、3年後には3店舗目のショールームを出店して、年商4億円を目指す。

▲隔週で24万枚まく定番チラシ

▲ホームページでは塗装専門店というのを強く打ち出し、他部位のリフォームに全く言及していないが、名刺の裏でさりげなく内装含めた全リフォームをやると宣伝



36軒の施工事例が圧巻!徳島安宅ショールーム

▲入ってすぐに掲げてある、スタッフの集合写凝らされたHPは必見真入り会社案内

▲施工事例のパネル展示は特に女性に人気だ。「他の人はどんな色を選んでいるのか、今のトレンドは何かと、皆さん熱心に見られています」

▲ショールーム外観



お話をうかがったのは…

匠(本社 徳島県徳島市)代表取締役 綾大和さん

塗装会社で営業職を経験し、10年前に独立。2015年に匠を設立し、地域密着の塗装店「匠建装」として2000件以上の施工実績を持つ。塗装は1件1件がオリジナルな形に仕上がる点が面白いと考える。「お客様に後悔のない高品質塗装をご提供する」がモットー。



リフォマガ2022年3月号掲載



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