「あなたのお気に入りの設備建材を教えてください!」
営業マン、プランナーのみなさんが、日々の提案で愛用しているお気に入りの商品=推し建材の魅力・セールスポイントを探る。推しポイントから、お客様とのエピソード、なるほど!という提案ノウハウまで。商品のPRポイントをおさえて、提案レベルをアップさせよう!
タニタハウジングウェア『HACO』
建物全体のバランスを考え、建築家の意見から生まれた箱型のシンプルなガルバリウム雨とい。住宅用のH6号は黒、シルバーなどの全5色。
雨といまでもスタイリッシュに
提案数自体は多くないものの、他にはないデザインで軒先廻りまでコーディネートできるため重宝しているのがHACOだ。一般的な丸みのあるフォルムと大きく異なり、シンプルな箱型。そもそも、雨といだけのリフォームはほぼなく、外壁や屋根と併せて行うことが多い。だからこそ、いかに外観に合わせられるかが焦点なのだという。
一昨年に手掛けたこの物件は、隣接した建物がなく、どこからも見えるためすっきりとさせたかった。さらに枯葉が飛んできやすい立地で、詰まりを防ぐために大きめのといにする必要があった。
「景観の邪魔をしないよう、壁の中に半分といを埋め込む特殊な収まりを設計しました。シャープな形状ですっきりとまとまりました」
といの下には板金の水切りを、内部にも防水シートで漏水の対策も十分。素材がガルバリウム鋼板なので耐久性に優れ、ガルバリウム屋根材との相性がよいことも選ぶ理由だ。
▲正面から見ても雨といが気にならない
▲スクエアフォルムですっきり
推薦人はこの方
▲高井工務店(大阪府大阪市)高井優一さん
長江陶業『タイル全般』
ネオローマは屋外用のグリップタイプ、屋内用のノングリップタイプと使い分けられる2種。テラコッタ調からモノトーンまで、幅広いデザインが選べる。
滑りにくさを検証して提案
主森さんが屋外用で特に気に入っているのはネオローマ。均一的ではない色味と、滑りにくさがベストだと話す。主森さんは滑りにくさを必ず自分で検証する。
「サンプルを取り寄せたら色を見て、それからすべて濡らし、ヒールで踏んで滑らないか試します。ここで滑ると不合格、提案には持っていきません」
室内用ではモザイクタイルのデザインも形も色味も、すべてが主森さんの心を掴む。
「キッチンパネルじゃなくて、タイルを貼ってと、本当は全てのお施主様に言いたいくらいです(笑)」
ヒアリングに時間をかけ、好みを引き出してから進めていくため、提案したものに対して不満を持たれることはほぼないという。施主の好みを把握したうえで自信を持って勧めるからこそユーザーの満足度につながる。
▲鮮やかなタイルが空間を明るく演出
推薦人はこの方
▲ミオ・デザイン(兵庫県神戸市)主森直美さん
リフォマガ2021年1月号掲載
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