最近では猫や犬を飼う家が増えたことで、ペットリフォームの需要が高まってきている。そこで、初めてペットリフォームをする人に知っておいてほしい3つのポイントを紹介する。
《ポイント1》ペットに安心してもらう
初回訪問時から注意が必要。急に知らない人が入ってくると、驚いて警戒してしまうことも多い。まずはペットに安心してもらうことが必要不可欠。
インターホンは鳴らさない
インターホンの音で興奮して吠えてしまうワンちゃんもいます。その場合は、家の前に到着したら施主に電話をして、外に出てきてもらっています。工事中は業者が乗り込むタイミングで一緒に行くと、鳴らす回数が減らせます。(森尾工務店 森尾崇さん)
急に上から撫でない
頭を撫でてあげたくなりますが、ワンちゃんは上から触られるのを恐いと感じます。まずは座って自分の匂いをかがせながら、徐々に慣らしながら触ってあげると安心します。特に初回は面接だと思って、ワンちゃんに「合格」を貰う意識で接しています。(森尾工務店 森尾崇さん)
香りの強いものは身に付けない
ワンちゃんや猫ちゃんは臭いに敏感なため、香水や香りの強い化粧品は付けません。(櫻建設 大久保佳織さん)
《ポイント2》習性に合った空間を
一般的に犬や猫は狭い空間を好む。しかし一概には言えないため、性格や習慣などヒアリングをしながらペットにとって居心地の良い空間を提案しよう。
階段下を犬専用スペースに
階段下は、収納にするには使いこなすのが難しいですが、犬専用スペースなら、習性に合った落ち着いた空間にすることができます。近くにトイレや洗面もあると、動線もスムーズですよ。(an cube 山下羊子さん)
▲来客時などに扉を閉めても、いつも居る場所のため、嫌がらない
収納の下を猫のトイレスペースに
猫ちゃんのトイレは、広いところにスペースを確保するよりも、周りが囲まれたトイレだけのスペースを作ってあげるのがベスト。広さは既存のトイレの寸法に合わせ、高さは猫ちゃんの身長を計測して600~700mm程度にしています。(櫻建設 大久保佳織さん)
▲お客様のご要望やスペースが確保できるかなども考慮して設計します。
《ポイント3》人とペットが暮らしやすく
施主は、どうしてもペットを最優先にしてしまいがち。しかし、ペットのためにとしたことが、人間の暮らしを不便にしないようにすることが大切だ。
ペットファーストになりすぎない
例えば、「ここにキャットウォークを作りたい」と言われたら、通路幅はどうか、動線はどうかなどあらゆる角度から検討し、無理がある場合はお客様にも説明することが必要です。ペットも人間も暮らしやすいことを意識しましょう。(イーグル建創 大路信宏さん)
人間と動線を分ける
人間とワンちゃんが過ごすスペースを区別をできるような動線作りを意識しましょう。お互いが快適な空間になります。(an cube 山下羊子さん)
これだけは注意して!!
門扉やドアは開けっ放しにしない!
猫ちゃんの脱走防止対策として、搬入や作業時には、ドアを開けっ放しにしないことを徹底しています。また、何度も開け閉めしないよう、一度に複数人で出入りするようにしています。お客様には、工事中はペットを別の部屋に隔離してもらうようお願いします。
(イーグル建創 大路信宏さん)
リフォマガ2023年9月号掲載
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