生産性を上げる最新ワークスタイルレポート~現場管理

リフォーム営業の業務内容は多岐にわたる。

あちこちと連絡を取ることも多く、日々仕事に追われているのが現状だ。しかし、時間をかければかけるだけクオリティが上がるわけではない。

今回は、賢いすき間時間の使い方や、資料のフォーマット化で、効率的に働く営業たちのワークスタイルをレポートする。ポイントを取り入れて、作業の効率を上げよう。



明確な指示出しで伝達ミスの二度手間減

ナサホームの堀川さんは、相手への伝え方に工夫をし、伝達ミスにより生じる二度手間をなくしている。効率的で進行もスムーズになる、伝え方のポイントを聞いた。



「長い文字は読まれない」
図面に簡潔に書き込む

入社後3年間はナサホームの水まわり専門部署「みずらぼ」に配属、4年前からは大規模リフォームも担当し始め、現在は千里中央店で次長として働く堀川さん。昨年は1億2000万円売り上げ、確かな実績を残す。堀川さんは2つの工夫をして、伝達ミスによる二度手間をなくし、業務効率をあげている。

1つは現場管理。以前は図面と別に指示書を用意していた。しかし、文字だらけの指示書は読み落としが多かった。また、現場の職人までうまく伝わらず、再利用と指示した部品が誤って捨てられていたり、確認の電話も頻繁に。

そこで、誰が見てもわかる簡潔な指示を、図面に直接書き込むようにした。着工日に、キッチン工事ならキッチン、トイレ工事ならトイレに図面を貼り出し、加えて口頭でも確認。これで伝達漏れや電話確認が格段に減った。

2つ目は、図面などの修正指示。1度の修正で抜けがあると、やり直す羽目になる。堀川さんは、例えば平面図なら、白黒印刷したものに目立つようカラーで訂正を入れる。さらに、変更箇所にナンバリングし「○カ所変更お願いします」と添える。

「たくさんあれば見落としが起きます。番号があると、間違い探しのように数字を追って確認するので、取りこぼしにくいんです」(堀川さん)堀川さんは、時間の使い方も計算している。予定をコントロールするため、現場訪問のタイミングは工程表をつくる時に一緒に計画すると良いという。複雑な作業の日や、引き渡し日は訪問マスト。

このように先に決めておき、現場訪問日に合わせて商談のアポを組んでいくスタイルだ。すると、外出のタイミングをまとめられて、移動時間が短縮できる。



よくある課題:現場管理がうまくできない!

《堀川さん的働き方ポイント》簡潔な指示と予定共有がマスト


《結果》現場の時間が減ってこなせる業務増

伝達ミスによる二度手間や電話問い合わせを減らせたことで、作業効率がアップ。以前と同じ時間内でこなせる業務が増えた。自分の売上管理はもちろん、店舗の数字なども追えるように。


工程表と訪問予定

工程表ができたら、現場訪問日を決める。工程を見ながら必ず行く日を決めると、進行もスムーズ。



堀川さん的ワークスタイル

  • 職人への指示は、必ず見る図面へ簡潔に書き込む
  • 現場訪問日は工程表を見て事前に決めておく
  • 現場訪問日に合わせて商談を組み、外出予定をまとめる
  • 図面などの訂正指示は、訂正箇所に数字を入れて変更箇所の数も伝える



お話をうかがったのは…

ナサホーム(大阪府大阪市)千里中央店 次長 堀川兼一さん

選考時のナサホームの先輩社員たちが生き生きと働いている姿に魅力を感じ、新卒入社し現在7年目。2年前に子どもが産まれてからは、特に残業や休日出勤を減らすよう意識が変わった。



リフォマガ2022年10月号掲載



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