ユニットバス→ユニットバス交換 現場管理のポイント~設備配管工事

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

いよいよユニットバスの組み立てに入るが、ここで重要なポイントは、ユニットバス入り口と洗面所との床レベルの調整だ。特にマンションや戸建て住宅の2階浴室では、バリアフリーにする予定だったのに構造上段差が生じてしまったというケースもあり、工事担当者としてはハラハラするだろうが、しっかりと現場で確認しよう。



《設備配管工事》図面と照合しながらチェック

現場により施工内容が異なる


設備配管工事は、現場により施工内容が異なるので、図面との照合が重要ポイントです(例えば排水トラップが1か所の現場と2か所の現場があるなど)。また給湯器を交換するのもこのタイミングです。

電気設備工事では、現場によっては分電盤を交換することがあります。例えば200Vの浴室換気乾燥暖房機を入れる場合、100V対応の分電盤なら200V対応の分電盤に交換する必要があります。換気扇用のダクト取り付けも電気工事になります。ダクトは図のように外下がりの勾配になるように取り付けます。


分電盤交換(必要な場合)



【ココが大事】

  • 給水管・給湯管の移設時は、必ず水道の元栓を閉めてから作業する。給湯器の交換の際は、水道の元栓の他にガスの元栓を必ず閉めてから作業する。
  • 電気工事は、必ず電気工事有資格者が工事を行うこと。
  • 換気扇ダクトの勾配に注意。必ず外下がりになるように設置する。また雨水の侵入を防ぐため、防水処理を確実に行う。



【施主はココが不安】

“水道管の工事をしていた職人が、今度は電気の工事しているけど、電気屋さんじゃなくていいの?”

水道工事と電気工事、それにガス工事、大工工事、クロス工事などの複数の工事を1人でこなす職人は「多能工」といい、いくつもの専門資格を持っています。複数の工程を1人で行うことで時間のロスを省くメリットがあります。今回の職人も水道工事と電気工事、ガス工事の有資格者です。

→着工時に職人の紹介(工事内容も含めて)をしておくと、お客様も安心されるでしょう。


“給水管のこと、見積書に「ポリブテン管」と書いてあったけど、安心して長く使えるのかしら”

ポリブテン管は住宅で給水・給湯管に一般的に使用されている樹脂管(ポリエチレン管)のひとつです。耐用年数は30年~40年で、今まで使われていた鉄管のように錆びることはありません。また、しなやかなので、耐衝撃性も高い材料です。

→ポリエチレン管には「架橋ポリエチレン管」という管もあります。ポリブテン管よりも耐衝撃性が高い上に寒冷地でも安心して使用できるなど、ポリブテン管よりも性能が高いのですが、その分高価なため、寒冷地ではない地域の住宅ではポリブテン管もよく使用されています。

※ライニング工法鉄管・鋼管の赤サビを取り、管の内側に樹脂をコーティングすることで管を交換することなく更に長く使用することができる方法。マンションを中心に施工されている。



リフォマガ2023年4月号掲載



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