自慢したくなる!個性派リビングリフォーム
家族や仲間とくつろいだり、趣味を楽しんだり……暮らしの中心・リビングのオリジナリティあふれるリフォームアイデア事例を紹介する。
家の中に「木」。遊び心あふれたリビング
アートアンドクラフト(大阪府大阪市)
「キャンプ」「アウトドア」がキーワード
3LDKのマンションをワンルームにリノベーション。お客様の「外と内の距離があまり感じられない暮らし」をポイントに、「キャンプ」「アウトドア」をキーワードに設計。「提案を楽しみたい」という施主の思いもあり、「家の中に木を立てる」というプランをひらめいて、思い切って提案しました。絶景のリバービューを楽しみたいので、カーテンはあえてつけていません。
固定観念に縛られないプランニング
お客様との初回の設計打ち合わせでは、お互いに自己紹介のような時間を設けるようにしています。興味や、日々の過ごし方など、雑談の中から住まいづくりの動線を含めたヒントや、好き・嫌い(苦手)のポイント、施主のこだわり、時には、LDK+αの使い方が見えてくることも。この「+α」は個性がでるため、そこからLDKとの繋がりや関係性を考えていくと、よりLDKにもその人らしさが出るように思います。固定概念に捉われないよう、思い違いのないよう、気をつけて話を聞くよう心がけています。また、現地で体感したものをストックし、その魅力をもとに、「〇〇さんならどう過ごすだろう」と想像して、プラン提案に繋げることもあります。
ご要望イメージを再現したプランの他、ヒアリングから閃いたプラン、体感ストックの個性をいかしたプランなどご本人が想像していなかったプランで、「設計者がいることで提案できた」という付加価値になるよう努めています。
ハンモックを吊るしたり、クリスマスツリーとして大活躍
LDKの主役3本の木はよりよい形を求めて、施主と一緒に吉野の銘木店まで買い付けに行った。床と天井の固定金物が見えないよう縄で巻いてまるで床から生えているような見え方に。ハンモックを吊るしたり、雨の日の洗濯物干しとして、クリスマスツリーとして大活躍。
アウトドアテイストが随所に
モルタルの天板とホーローシンクを組み合わせたキッチンは、ブロック脚がキャンプ場の雰囲気を演出(1)。床は、アウトドアのイメージで木質やタイルカーペットなど複数の素材で施工した(2)。天井には電球を星座の形に並べて遊び心も(3)。ベランダ側の床は船で使われるデッキ材を採用(4)。
布で柔らかく目隠しして間仕切りに
個室はトイレとお風呂のみ。収納や間仕切りには曲線のレールと布で柔らかく目隠ししている。
▲唯一の扉は既存の扉を加工。施主の知人の作家のガラスをはめ込んだ。インテリアの雰囲気にもぴったり。
リフォマガ2020年11月号掲載
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