使いやすい扉の選択を クローゼット

扉は「折れ戸」と「引き戸」の2タイプが主流

室内収納として欠かせない存在となった「クローゼット」には、大きく分けて「折れ戸」タイプと「引き戸」タイプ、観音開き型の「開き戸」タイプがあります。クローゼットに使用される扉は、折れ戸と引き戸が主流です。

折れ戸タイプは、扉が折れて両側もしくは片側に開くタイプです。扉が折れて開くため、扉の前面スペースが、開き戸に比べて小さくすみます。扉を全開にすれば物の出し入れがスムーズです。扉が前に飛び出るだけのスペースは確保しなければいけませんが、扉を枠に固定せずにフリーにすれば、横にスライドさせて、家具などを回避できる折戸もあります。小さなお子さんがいる家庭は扉の開閉時に指を挟んでもケガをしにくいタイプの折れ戸がお勧めです。

引き戸タイプは、扉が連動で開閉し、より開口幅を広くとれる3枚連動タイプが人気です。扉は前面に飛び出ず、前面スペースを有効活用できます。



商品選びのポイント

床に枠がつく「四方枠」とつかない「三方枠」

クローゼットに折戸を使用する場合、「四方枠」と「三方枠」の確認が必要です。「四方枠」は床面にも枠とレールが付きます。床材と面合わせで埋め込めば「四方枠」でもキャスターなどの出し入れに支障はありません。枠は上と両サイドの3方で、床はレールのみの場合もあります。扉が安定するため、両サイドの枠に固定せずにスライドさせて使うこともできます。但しレールにゴミが入りやすい欠点もあります。床に枠もレールも無い「三方枠」は掃除しやすく、見た目もスッキリしています。



1分間で理解するクローゼット

チェック1 折れ戸タイプと引き戸タイプの違い


チェック2 パネルタイプとルーバータイプ

扉のタイプには、フラットなパネルタイプと扉に羽根板が付いたルーバータイプがあります。かつてはルーバータイプがクローゼットの主流でしたが、現在はそのデザイン性とコスト面などからパネルタイプが主流となっています。ただ、ルーバータイプには、通気性があり、室内の温度上昇を抑えるとともに、湿気を逃がしてくれるメリットがあり、近年再評価されつつあります。


ワンポイント

クローゼットは、衣服を収納するスペースとして活用するため、中に湿気がたまりやすい場所です。密閉性が高い建具は内部の温度が上昇しやすいので、カビの発生をいかに防ぐかが大きな課題となります。特に奥行きのある大型タイプの場合は注意が必要です。また、湿気は下にたまりやすいので、クローゼット内部の下の段にどんなものを入れるのかチェックし、注意すると良いでしょう。



リフォマガ2021年4月号掲載


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