新型コロナで進化したリフォーム店たち~オンライン来店~

新型コロナの影響で通常の対面営業が困難になった事をきっかけに、働き方を進化させたリフォーム店がある。テレワークやオンライン商談により、コロナ下において感染予防を図るだけでなく、業務効率や営業力をアップさせる事にも成功した各社の取り組みを詳しく紹介していこう。



オンラインでショールーム案内
臨機応変に家具のリメイク提案も

オーダー家具の製造・販売、インテリア・リフォームまで手掛けるミヤカグ(広島県広島市)ではショールーム来店を希望する顧客のために、オンラインで店内を案内するサービスをスタートさせた。

▲ショールームの外観(中央)。右が工場で、無垢の木を使ったオーダー家具の製造・リメイクを主軸にする。左が、ハンドメイドの雑貨が購入出来るショップとなっている。


オンライン来店はメリットだらけ後々のコンタクトも可能に

「ショールームのオンライン接客はメリットだらけでした」と話すのは、オーダー家具・インテリア販売のミヤカグ(広島県広島市)で広報兼販売コーディネーターを務める松本理絵さん。4月に全国に緊急事態宣言が発令されると、すぐオンライン来店対応の準備をスタートした。

予約フォームで、事前に案内を受けたい家具やインテリアについて質問。当日はZoomを活用しスマホで案内。最初は自己紹介や会社の紹介から行うという。

「案内する時間は40分程度ですが、けっこうな量の情報をお伝え出来るのを実感しています。」と松本さんは話す。スマホで店内をうつしながら、通常の接客と同じように仕様や使い心地等の説明を行っていく。

オンライン接客では、顧客に使用中の家具を見せてもらえる点がメリットだ。ある顧客は、引っ越し後にテーブルから座卓の生活にする予定だが、今使用中のテーブルは新居に持っていきたいと考えていた。工場を併設する同社は家具のリメイクも得意とするため、画面越しにテーブルを見せてもらった所、脚部分のカットが可能な事が分かり、今後に繋がる提案に至った。また、事前にメールでやり取りをしているため、連絡先が分かる点もメリット。後から連絡がしやすく、また顧客にとっても気心も知れ、何か知りたい時に連絡しやすい。

今後も遠方の顧客や、店の下見を希望する人を対象にオンラインで対応する予定だ。

「プロに自分の家の現状に即したアドバイスをもらいながら検討出来る事は、きっとお客様にもメリットを感じて頂けると思います。」


▲家具の他、照明や表札なども展示販売している。例年5月の連休は目玉の集客企画となる母の日イベントもあり、1日に1000人規模の集客を見込んでいたが、コロナ下の現在は集客も困難に。

▲来店時と同様に製品の仕様を丁寧に説明する。引き出しが開く様子や、色の紹介等も行う。


お話をうかがったのは…

▲ミヤカグ(広島県広島市)松本理絵さん



リフォマガ2020年7月号掲載

 

 

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