リフォーム後の定期訪問の時に、施主から補修やメンテナンスについて質問を受けた経験はないだろうか。営業担当者は、不安なことや困ったことを相談できる頼もしい存在。定期訪問を心待ちにされている施主も多いようだ。
アドバイスをする際に気をつけたいのは、特殊な機能を持つ建材が多くなり、メンテナンス方法に違いがあること。建材の注意書きをチェックしておくなどして、お客様に適切なアドバイスができるよう、こころがけるようにしたい。
壁仕上げ材
クロスをはじめ、内装材のメンテナンスの基本は汚れが付いたらすぐにふき取ること。汚れ防止クロスでも長期間汚れを放置するとふき取れなくなるため注意が必要だ。
またクロスは数年で廃盤になることが多いため、あとで同じクロスを手に入れることができなくなる。後々補修で使うこともあるので工事でクロスの余りが出たら施主に保管することを勧めよう。
クロス補修の手順
1 サンドペーパーでパテを平滑に仕上げ、周囲との段差を無くす。
2 補修用のクロスを穴より大きめに切り、周辺の既存の上から貼り付ける。
3 クロスが重なっている部分に定規を当て、カッターで2枚一緒に切り取る。
4 上のクロスと下のクロスの、はみ出た部分を取り除く。
5 ローラーを使い、糊付けした新しいクロスを貼る。
汚れ防止クロスのメンテナンスの注意点
●良く絞ったスポンジや布などで汚れた部分をたたくようにして汚れを浮き出させる。
●表面のフィルムが破損すると、汚れ防止性能は失われてしまうので強くこすらない。
●貼り合わせ部分に水がかかると剥がれることがある。
壁仕上げ材でよく出る質問
エコカラットにフックをとりつけたいが、金づちで打つのはNG?
金槌でクギなどを打ち込むと、エコカラットタイルに割れが生じるなどなど破損の原因になるためNGとされている。フックやビスを取付ける際は電動ドライバーを使うように注意しよう。
クロスが剥がれてきたときの補修
ジョイント部がはがれてきたら、木工用水性接着剤、なければ文具用の糊を裏につけて圧着する。結露が激しい場所のクロスははがれても裏に糊がつきにくいので、しっかりと押さえよう。
シート貼りの巾木などの掃除方法
アルコールやベンジンを使って拭くと変色の原因になるので、汚れは硬く絞った布で拭く。またクレンザーを使うと表面が傷むので使用しない。
リフォマガ2020年2月号掲載
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