汚れにくく、手入れしやすい浴槽の清掃性

浴槽は素材や表面の加工で手入れのしやすさが変わってくる。汚れにくく、手入れが楽な浴槽とは?


浴槽の清掃性 ポイントはこれ!


◆手入れしやすい人大・ホーロー

浴槽に多く使用される素材にFRPがあるが、FRPは長い間使用していると表面に微細な傷がついて汚れがたまり、汚れ落ちが悪くなる。清掃性の高さで選ぶなら人造(人工)大理石やホーローがおすすめだ。表面が滑らかで汚れが付きにくく、落としやすい。また、表面が硬く、傷もつきにくい。


◆表面の加工にも工夫

浴槽の表面に防汚加工や、水や皮脂を弾く加工を施して清掃性を高めたタイプもある。ゴシゴシこすらなくても、中性洗剤とスポンジで簡単に汚れを落とせる。


◆浴槽を自動洗浄機する浴槽も

浴槽を自動で洗浄する機能が付いたユニットバスも登場している。浴槽に洗剤をセットしておけば、スイッチを押すだけで洗浄できる。



浴槽の素材

●FRP(ガラス繊維強化プラスチック)

表面の硬度がやや低く、傷や汚れがつきやすい。

▲FRP


●人造(人工)大理石

表面が滑らかで汚れを落としやすい。ポリエステル系、アクリル系があり、アクリル系の方が傷に強く、汚れもつきにくい。

▲人造大理石


●ホーロー

表面がガラス質でできているため硬度が非常に高く、傷や汚れがつきにくい。

▲ホーロー


●ステンレス

傷がつきにくく、手入れしやすい。ただし、カラーステンレスは表面の塗装が傷つきやすい。

▲ステンレス

▲カラーステンレス

写真提供/タカラスタンダード



【提案のポイント】

大建建設 住宅事業部(新潟県新潟市)番場 和也さん

ヒアリングを徹底して満足度アップ

ズバリ!!提案する際に気を付けていることは、お客様がお風呂に何を求めているか正確にヒアリングすることに尽きます。しかも直接肌に触れる浴槽の部分は、しっかりと選んでご使用いただくと、想像以上に驚くほどご満足ポイントに差が出ます。

浴室に何を求めているかを大きく分けると「清掃性」「機能性」「美観性(くつろぎ)」「値段」となりますが、さらに細分化することでお客様にピッタリな浴室との出会いをお手伝いできます。たとえば「清掃性」でいえば人大浴槽となりがちですが、人大の素材の話(アクリル系・ポリ系)をすることでお客様の潜在的な部分がわかります。また、自分で清掃してピカピカにするのがお好きなのか、手間をかけずピカピカにしたいのかでも商品が絞られてきます。しっかりと提案していくことで、自ずとお客様が求めている商品が決まってきます。メーカーが決まって打ち合わせが進んでいる場合でも、もう一度立ち返って提案しなおすこともあるくらい、重要だと思っています。

個人的におすすめは鋳物ホーロー浴槽です。人大浴槽は確かに清掃性も高く非常に良いですが、コーティング等の影響からか、浴槽に入っていても寒いと感じられる方が、特にステンレス浴槽からの入れ替えのお客様で多いようです。お風呂にこだわりのあるお客様の場合、提案の違いで大きな工事をお任せいただくこともあるので重要です。



清掃性の高い浴槽

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