時間と手間をかけずにビジュアルプレゼン~スピードスケッチ~

顧客とのイメージ共有に貢献する手描きパースや3Dパースだが、一から作り込んだり、修正を反映したりするのに時間を要してしまうのが難点。成約すればその手間も報われるが、相見積りが当たり前の昨今、出来る限り手間を減らしたいのが現状だ。これらの課題を解決するビジュアルプレゼン手法をリフォマガ編集部が提案する。


手法1 絵が苦手な人こそ習得したいスピードスケッチ

描かない・塗らないで10秒で完成させる



この方に聞きました

▲長谷川 矩祥氏

1945年横浜生まれ。神奈川工業高校卒業後、日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)に入社しジョンレノンやさだまさしのギターデザインを手掛ける。その後ヤマハリビングテックで住空間デザイン室室長を務め、住空間プランニングや、住宅会社向けの社員を対象にした研修の講師を務める。20年間開催した理想の住まいを自由にデザインする「ヤマハデザイン教室」は、主婦客を中心に述べ4000人が受講。現在も住宅会社の住宅企画・スケッチ・パース制作、スケッチ講座の開催などの活動を精力的に行う。



お客さんの前で描くから初回訪問が盛り上がる


商談の初期段階でNOを発見

私が提唱するスピードスケッチは、簡単な絵でリフォーム後のイメージを共有する事で、お施主様から、”それで?” ”なるほど” ”そこをもうちょっと詳しく!”といった反応を引き出す事が狙いです。また商談の初期段階にイメージを共有する事で、お施主様のNOが早めに分かるので、会社に帰ってイチから方向性を考えたり、度重なる修正に対応したりとエネルギーをかけなくて済むのです。

お客様は自分の要望や想いを話させてもらえないと、欲求不満になります。想像する余地があるスケッチをお客様との最初の打ち合わせで用いり、ワクワク感を高める事で、相手との会話を拡げ、早い段階でイメージ共有やリフォームの課題を見つける事が出来ます。初回訪問から2週間後に、方向性やイメージのずれたパースを持って訪問し、そこから修正をしてとやっていたのでは、遅いのです。


極限まで省くから伝わる

スピードスケッチは、いかに線を省き、色を塗らないかがポイントです。そして営業マンが口で説明せずに済む事が特徴です。時間をかけずに簡単に描く事が出来て、誰にも「キッチン」「トイレ」と伝える事が出来ます。

設備単体なら10秒以内、1分もあれば、空間が描けます。絵が苦手な人でも、簡単な漢字を覚える感覚で習得出来ます。最近では、スピードスケッチを習得したいと大工さんが、私の教室に通ってくださいましたよ。商談を良いものにしたい、プレゼンを成功させたいという方は、是非チャレンジしてみてください。



「スピードスケッチで大切なのは、”いかに省略して相手にイメージさせるか”です」と話す長谷川さん。トイレやキッチン、洗面台といった設備は10秒、1分あれば、空間を描く事が可能だ。



リフォマガ10月号でスケッチの方法を詳しく紹介!​

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『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

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