【THE SHOKUNIN】お客様との対応がうまい営業さんはありがたいですね

【大工】釜口 義範さん(65歳)

リフォーム現場を支える職人は、営業担当者にとっては大切なパートナー。お客様が満足するリフォーム工事には、営業担当者と職人の協力は欠かせない。今月からスタートしたこのコーナーでは、凄腕の職人達に仕事へのこだわりや、リフォームならではやりがいをインタビュー。また営業担当者へのメッセージも紹介する。




「おせっかい」で依頼主が大喜び

「自分はおせっかいな質(たち)だから、もっとこうした方がいいなと思うと、自分から提案していくタイプなんですよ。もしかしたら営業さんには迷惑をかけているかもしれないけど、お客様が喜んでくれるのが、なんだかんだ言ったって一番だよね」。そんな風にざっくばらんに語る大工・釡口義範さん。その「おせっかい」がお客様の満足に繋がったエピソードがある。

吹き抜けの居間の上に、ロフトを設置するリフォーム工事を担当した時のこと。引き渡し後、依頼主は隠れ家的スペースにしようと、ベッド用のマットレスを持ち込んだ。しかし、マットレスを置くことを想定していなかったため、横になると足が天井の勾配に当たってしまう。悩む依頼主を見て、釡口さんは天井の懐を開いて、当たる部分をカットすることを提案。改めて工事を行い、とても喜ばれた。




リフォームの現場は難しい

釡口さんが大工の修行を始めたのは22歳。職人としては遅目のスタートだった。「その工務店は、大工は自分で木材に墨付けをして、木材を刻んで建てるという昔ながらの工務店。一人前になるまで5年くらいかかったかな。でも、一から家を建てる技術を教えてもらったのがよかった。新築と違って、リフォームは工事を始めてみないと分からないことも多いし、変更にも柔軟に対応しないといけない。リフォームの現場は難しいですよ。これからもお客様に喜んでもらえるように、営業さんと一緒にやっていけたらと思っています」

▲手際よく木材に墨付けをしていく釜口さん



釜口さんの道具

▲釜口さんが愛用している道具。左からインパクトドライバー、丸ノコ、釘袋の中には金槌、墨つぼ、スケールが入っている




推薦の言葉
山口建設代表取締役社長 山口 博康さん

大工さんは職人気質で無口な方が多いのですが、釜口さんはお客様への説明も丁寧。私たちが気づかないことにも気づいて、お客様にいろいろな提案をしてくれます。やはり、大工歴40年を超えるプロの大工の釜口さんが提案すると、お客様もすんなり納得してくれますね。

自分の仕事だけでなく、お客様の満足のために職人全体、会社全体を含めて考えてくれる大工さんです。




~釜口さんからリフォームの営業担当者にメッセージ~

「この営業担当者できるな!」

動きの早い営業さんは助かりますね。例えば、サッシの高さを気にしているお客様の場合、サッシの高さや幅寄せに数字を決めてもらわないと作業がストップしてしまう。話をどんどん進めてくれる営業さんはありがたいですね。


「いつも感謝しています」

作業しやすい環境を構築してくれたり、サッシサイズの時のように早めに調整してくれたりするところですね。お客様と近隣の皆さんとの関係性を考慮して、騒音や作業時の注意などの対策もしてもらっています。


「こうしてもらうと助かるなぁ」

職人と同じ時間に現場に来てもらうのは無理だと思いますが、午前中に現場に来て、色々な指示を出してもらえたら、作業がはかどるなと思うことはあります。ほとんどの営業さんはやってくれていますが、早い時間に来てほしい時に来てもらえたら最高です(笑)












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『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

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