デキるリーダーの時間管理術~チーム全体のスケジュールを管理

リフォーム会社のリーダーたちは、管理業務も営業もするプレイングマネージャーが多い。多忙なスケジュールのなか、どうやって有効的に時間を使い、成果をあげているのかに迫る。



チーム全体のスケジュールを管理
効率よい時間の使い方を実現

時間をうまく使うポイント①
アポの時間は幅を持たせる

アポイントの時間を決める時は、「10時」ではなく、「9時半から10時半の間に行きます」と、幅を持たせている。前のアポが早く終われば早めに伺えるため、空き時間の発生がなく、前倒しで業務を進めることができる。また、前の打ち合わせが長びいても、焦らなくても良いのもメリット。


時間をうまく使うポイント②
打ち合わせは店舗で

顧客との打ち合わせは、極力店舗へ来店頂き行う。展示品やサンプルなどを見てもらえる上、移動時間がないので、より多く顧客接点を作ることができる。



脇本さんのマネジメント術
スケジュールを共有し、チームワークで効率化を図る

常時4〜6人ほどのスタッフと年間90件以上の営業を行う。意識しているのは、チームワーク。全員の役割分担を考えながら、スケジュールを組むこと。

同社では「サイボウズOffice」を使い、スタッフ全員のスケジュールを共有。現場や訪問先の住所を記入(写真ではボカシ済)することになっていて、顧客に届け物がある場合、近くに行く予定があるスタッフにお願いするなど、業務の効率化を図っている。

▲脇本さんの「サイボウズOffice」のスケジュール画面。他のスタッフのものも見られるようになっている



脇本さんの1週間のスケジュール



部下のスケジュールもチェック
職人や顧客への「一言」が大事

プレイングマネージャーとして、個人で年間9000万円ほどを売り上げながら、店舗全体を見ている脇本さん。部下のスケジュールの組み方については「サイボウズOffice」をチェックし、随時アドバイスをしている。「明日に回せることをあえて忙しい日に入れていたり、次のアポに間に合わない予定を組んでいたりした時は、声をかけています」

顧客からの問い合わせに対し、誰が担当するかは脇本さんが決めている。スケジュールが埋まっているスタッフには振り分けない、スケジュールに余裕のあるスタッフに割り振るなど、調整をしている。「お客様との相性もありますので、『このスタッフに任せたいけど、忙しそうだな』と思ったら、そのスタッフの仕事を手伝うなどフォローしています」

どの現場でも、着工時と完工時には必ず足を運ぶ。しかし、想定より早く工事が終わると、予定がかぶって遅れることもある。「事前にお客様に遅くなる場合はあることを伝えておいたり、職人さんには遅れた場合は、こうしておいてほしいと、伝えておくかおかないかで、印象や時間の使い方が大きく変わると思います。その一言が大事ですね」と脇本さんは話す。



リフォマガ2025年1月号掲載

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