KURASHIをたのしむVol.27 機能的なキッチンでパン作りの楽しさが増す

リフォームした自宅でパン教室を開く北澤幸子さんは、「生徒さんがあくまでも主役。生徒さんを楽しませることを心がけています。私は裏方という気持ちです」と話す。パン作りの魅力や自宅のこだわりについて聞いた。

▲パン教室「のほほんベーカリー」主宰(埼玉県川口市)北澤幸子さん

埼玉県川口市在住。事務職を経験したのち、27歳で結婚。料理教室に通い、パン作りに目覚める。2007年から自宅で、自家製酵母のパン教室「のほほんベーカリー」を開始し、週1回ほどレッスンを行う。調理師の免許をもつ。23歳の息子と20歳の娘の母。



自分のペースでできるパン作り

「パン作りを通して、『暮らしを楽しむこと』を伝えたい」と話す北澤幸子さん。川口市で自家製酵母のパン教室「のほほんベーカリー」を営む。「のほほんベーカリー」は、気負いなくのほほんと、パン作りを楽しんでもらえるように名付けた。

パン作りを始めたきっかけは、趣味で通った料理教室。簡単なパンの作り方を教わり、面白くなった。本を見ながらあれこれ焼いて、食べきれないパンをママ友や知り合いに配ると、喜ばれた。そのうち友達から「作り方を教えて」と言われるように。

「自家製酵母のパンは、深い味わいが魅力。イーストのようにぱっと膨らまずゆっくりと発酵が進み、放っておいても平気です。子どもが泣いたらすぐ駆けつけられました。自分のペースに合っていたので、自家製酵母のパンにはまりました」

それから、本格的にパン教室で学び、調理師免許も独学で取得した。下の子どもが幼稚園に入るタイミングで、自家製酵母のパン教室を始めた。

▲噛めば噛むほど味わいのある自家製酵母のパン



パン教室もプライベートも快適な家に

パン教室は、自宅マンションの一室でスタートした。しかし2人目の子も生まれ、部屋数が足りなくなり、ものも溢れてきたので、2010年に築30年の戸建て住宅を購入。リフォームの際、パン教室が開きやすい空間につくり直した。

もともと昔の間取りで、真ん中に廊下があり、部屋が分かれていたので、壁を取り払って、キッチン、ダイニング、リビングを区切りのない空間に変えた。パンの販売許可を得るため、自宅と作業場を仕切る引き戸を設置した。

パンをこねる作業台の下にはオーブンや発酵器を収納。キッチンは、ガスコンロも食洗機も埋め込んだオールステンレス仕上げのオーダーメイド。キッチンのあった場所は、ガラスの引き戸を付け、食器や保存食品などを入れる収納庫に変更した。

リビングは、床に座りたいという夫の希望が反映され、テーブルの足下は掘りごたつ式。つくり替えた玄関ドアは、ガラス部分に鉄の格子をあしらい、取っ手は真鍮製のアンティークをつけた。

「最初に1000万の予算を施工業者に提示し、『できること』『できないこと』を煮つめて、イメージ通りに仕上がりました。造作建具は高くつくので、ネットオークションで落札した引き戸をきれいに直しました。古いものを活かした和む空間になっています」

▲試食のスペース。キッチンのあった場所は、食器や食品など入れる収納庫に。ネットで購入した薄い緑の引き戸が映える

▲広いカウンターキッチン。道具や調味料は、出し入れのしやすいオープン収納に

▲無垢の床が経年で味わい深いリビング。テーブルの下は蓋を外して掘りごたつに

▲玄関ドアは、ガラス部分に鉄の格子をあしらい、取っ手は真鍮製のアンティークで



自宅にいても非日常の達成感を味わえる

「マンションで教室を開いていた頃は、ダイニングテーブルで作業していたので、みんなで捏ねるとテーブルが動いてしまい大変でした。作業台ができたことで捏ねもしやすくなり、試食のスペースも別につくったので、パン教室もやりやすくなりました」

調理器具や材料は、出し入れのしやすいオープン収納にし、インテリアの一部にもなっている。

当初は、知人を対象にレッスンを行っていたが、今はインスタグラムで生徒を募集する。

生徒は、主に40~50代の女性で、「ドライフルーツ入りのパンを持ち帰ったら、ドライフルーツの苦手な子どもが食べた」などの嬉しい声が届く。

パン作りは、普段の生活では得られないような達成感を味わえるという。「生徒さんには、日常を忘れて楽しんでほしい。日々の暮らしにやる気スイッチを押してあげたいですね」と北澤さん。

レッスン後は、過ごしやすくなった試食スペースで、焼き立てパンを食べながら和やかなひとときを過ごす。

最近、ユーチューブを始めた。「パンや料理だけでなく、暮らしをもっと突き詰めたい。ユーチューブやインスタグラムで暮らし方や家づくりなど、日常が楽しくなることを発信していけたら」と話している。



リフォマガ2023年6月号掲載



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