現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
サイディングが外壁材の主流となって久しく、リフォームに於いてもサイディング外壁のリフォームが多くなっている。注意したいのは、塗装とセットでシーリング工事があることだ。工期が長くなることに加え、防水がらみのシーリング工事は施主の関心が高い。チェックポイントを押さえてしっかりフォローしよう。
《シーリング工事》
打ち残しがないようにチェック
シーリング打ち替えの手順
1. シーリング材撤去
サイディングの継ぎ目や開口部まわりなどの古いシーリング材を撤去します。
2. 目地内清掃
切り落とした古いシーリング材が目地内に残らないように取り除きます。
3. 絶縁テープ等挿入
シーリングが3面接着とならないようにするため、イラストのように「絶縁テープ」または「バックアップ材」を目地の奥に取り付けます。
4. 目地両側に養生テープ貼り
サイディングにシーリング材が付着しないよう、目地の両側に養生テープを貼ります。
5. プライマー塗布・シーリング充填
サイディングの目地部分にシーリングとの接着をよくするため専用のプライマーを塗布します。シーリング材を充填します。
6. シーリング表面均し
専用のヘラでシーリング材を目地に押し込み、はみだしたシーリング材を撤去しながら表面を均します。
【ココが大事】
- シーリングを撤去したままの状態で放置すると、急な雨で雨水が建物に侵入する恐れがある。
- シーリングの厚みが不足することがないようにチェックする。
- シーリングが固まらないうちに触るなどして、表面が凸凹になった箇所は打ち直す。
【施主はココが不安】
“1階と2階の境は帯があるからシーリングはそのままになるの?”
「幕板は簡単に外せるものと外すのが困難なものがありますが、どちらもその下にサイディングの継ぎ目が隠れています。そのため幕板の状態に応じた防水処理をする必要があります」
→幕板は外壁面よりも出ているため、上に雨水がたまりやすく、溜まった水が幕板内に入り込むと、隠れた継ぎ目から雨漏れを起こす危険があります。そのため防水処理は必要となります。幕板の状態に応じたシーリング防水処理を行います。
▲1階と2階の境のシーリングを打ち替えます
▲幕板上と各幕板の継ぎ目にあるシーリングを打ち替えます
【2面接着と3面接着】
サイディング目地のシーリング工事で使われる用語で、シーリングが接している面の数を指しています。目地の両サイドの2面に接着させるのが正しい方法です。
イラスト右の3面接着のように目地の3面にシーリングを接着した場合、サイディングの揺れや伸縮にシーリングが追随できずに切れやすくなります。
▲正しいシーリングの打ち方
リフォマガ2022年7月号掲載
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