現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
サイディングが外壁材の主流となって久しく、リフォームに於いてもサイディング外壁のリフォームが多くなっている。注意したいのは、塗装とセットでシーリング工事があることだ。工期が長くなることに加え、防水がらみのシーリング工事は施主の関心が高い。チェックポイントを押さえてしっかりフォローしよう。
《下地補修》
補修箇所と補修方法を確認
足場がかかったら亀裂等をチェック
足場が設置されたら、まず下地の状態を確認しましょう。高所カメラを使用しても、足場なしで補修箇所を把握するのは限界があります。サイディングの亀裂が入りやすい箇所などを重点的にチェックします。不具合があれば職人と補修方法を打ち合わせます。
補修の方法は…
小さな亀裂補修
小さな亀裂や穴あきは、シーリング材を充填して補修。
釘・ビスの確認・打ち直し
サイディングを下地に固定している釘に浮きがあれば、釘やビスで打ち(締め)なおす。
サイディング交換
サイディング材に補修できないほどの損傷やはがれがある場合は、部分的に新しい材料に交換することもある。
【ココが大事】
- 足場がかかったら補修箇所を確認する。現調時に確認できなかった不具合が見つかれば早急に補修方法の打ち合わせをする。
- 補修が必要な箇所は図面に書き込む。特に水が建物内に入る心配があるような亀裂などは、高圧洗浄の際に注意を促す。
- サイディング材を交換するほどの傷みがあれば、着工前に新規材料の確認と手配を。
- 右のイラストのように、サッシの下はサイディングの幅が狭い上に確認しづらい場所なので、特に注意しよう。
▲サッシの下に注意!
【施主はココが不安】
“釘が浮いているとは…柱が折れているとか、壁の中の問題なの?”
「下地材の木材がやせたことにより緩みが生じたことや、ボードの揺れや伸縮によって少しずつ押されたことが考えられます。経年による変化のひとつとして多い例です」
→特にサイディングのジョイント付近で釘が浮いている場合は、サイディングに反りが生じて雨水が入り込んでいることがあります。ビスで揉んでも修復できない場合は、補修方法としてサイディングの一部交換をすることもあります。
“サイディングを1枚だけ交換すると、柄が合わなくなるのでは?”
「サイディングのメーカーに確認したところ、同じ材料の在庫があり、厚みも同じ14ミリのものでしたので、支障ありません」
→2008年ころより前のサイディング材は、12㎜厚さのものが多く使用されていました。今は12㎜の商品はJIS規格の改定により製造されていないため、一部交換の際は厚みに注意しましょう。一部分だけ14㎜のサイディングに張り替えると段差ができるため、デザインのみならず防水の問題がからんできます。またデザインが同じサイディングの在庫があった場合も、バラ売りが可能か、ケース売りになるのか確認を。在庫が無い場合はメーカーに類似品の問い合わせをして、事前に代替品になることを施主に説明しましょう。塗装して同じ色になれば思ったほど気にならないようです。
リフォマガ2022年7月号掲載
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