マンション共有部のがっちり養生で近隣住民の心もゲット!

現場の安全と衛生を守る養生の極意

施主の大切な住まいを、傷や汚れから守る大切な工程が養生だ。特に住まいながらの場合、暮らす施主のストレスをケアする気遣いも重要。形に残らないものの、良し悪しで印象は大きく変わり、養生きっかけで次の受注に繋がることも。こだわりの達人技を紹介する。



エントランスから養生して施主以外の住民にアピール

「共有部分の養生が大事」と高橋社長。家の前とエレベーターのみ養生する会社が多いが、エントランスからきちんと行うことで、施主以外の住民にも好印象。1階エントランスからエレベーター、エレベーター内、エレベーターから施主の家までを養生する。



【Point】毎朝入って養生し直す

施主が居住中の現場には工事中毎朝訪問し、室内の養生をし直す。既存の家具などだけでなく、設置後の設備も養生する。

毎夕17時から17時半まで清掃・片付けを行う。「職人さんも先に帰らず手伝ってくれることが多いです」。施主の負担にならないよう、協力して早く片付ける。



【エムエーオーの近隣住民ケア】

1.近隣挨拶は施主任せにしない

近隣挨拶は必ず社員が回る。上3軒、両隣、下3軒の合計8軒。管理組合への申請書に両隣・下の階の承諾印が必要な事もあり、その取得も責任をもって行う。「お客さんが挨拶に行くと、自慢みたいと思われてしまうでしょ?」時間は工事前週の金曜日か土曜日の夕方。「この時間なら8軒回るうち大体6軒は在宅です」(高橋社長)。


2.近隣住民にも工程表を渡す

  • 施主だけでなく、近隣住民へも細かな案内を手配り。
  • 工程表 施主に渡すだけでなく、近隣挨拶にも工程表を持っていくことで、より安心して生活してもらえる。
  • 近隣挨拶用の手紙 掲示板にも貼ってもらうことで住民の印象アップ。
  • ご挨拶のプレゼントは「洗剤」が定番。



【エムエーオーの養生技】養生材、コレ使ってます

繰り返し使えるタイプの養生材でも、毎回新しくするのが高橋社長のこだわり。「汚れた養生は本当の養生じゃない!」


共有廊下

・グリーンの養生テープ(1巻300円を平均5巻)

途中で切らず直線状に貼るのがコツ。節約のつもりで途中で切ると、切ったところから風が吹き込んではがれてしまう。

・厚手のブルーシート(幅90CM/50~100Mホームセンターで購入)

くるくる巻いて運びやすい。昔はベニヤ板を使っていたが、重かった。


室内

・エコフルガードM

床の養生に使用。4つ折りタイプの養生板で移動もらくらく。

・マスカー

・養生テープ

・スティック掃除機

毎夕の掃除を早く終わらせるため必ず現場に置いている。


エレベーター

・プラベニヤ5mm厚(ホームセンターで購入)

軽くてきれいに見える。オリジナルで作成したシールを貼っており、それを見て電話してくるお客さんも!

▲オリジナルシール



お話をうかがったのは…

エムエーオー(京都府京都市)高橋真佐夫社長

社員3名のリフォーム会社エムエーオーの社長。徹底した養生管理はしっかり撮影してブログにアップし、集客にも役立てている。OB客の誕生日には社長の似顔絵入りのお祝いはがきを送っており、喜ばれているとか。



リフォマガ2021年10月号掲載



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