洗面化粧台リフォーム 現場管理のポイント~下地工事、内装工事

現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!

リフォーム現場管理はココがとっても重要!

洗面所は湿気や水がかりが多い場所なので、現調時にはわからなかった腐食が工事中に発覚することもある。撤去時の確認をしっかり行うことが大切だ。また口に出さなくても不安を抱えている施主は多い。トラブルを生む前に先手のケアを意識しよう。


《下地工事》
洗面台のビス位置を補強

洗面化粧台の図面をもとに、壁面に取り付けるビスの位置をマーキングします。ビス位置の下地を確認の上、必要な箇所の下地工事を行います。壁面の下地補強はタオル掛けの位置、浴室入口に手すりを取り付ける場合はその位置にも施工する旨大工さんと確認します。

クロスの継ぎ目などから水や湿気が入り込んでクロス下地の石膏ボードが黒ずんでいることもあります。そのままではクロスが剥がれる恐れがある場合、ボードを張り替えることもあります。また床下地に水がまわっている時はシロアリ被害に遭っている可能性もあり、確認をした上で部分補修を行います。


【ココが大事】

  • 下地取り付け時に柱・梁などの構造材を切断していないか。
  • コンセントをボックスごと交換するなどの電気工事は電気工事士などの資格を有した人でなければ施工できない。
  • 床の傷みがある箇所はシロアリ被害を視野に入れて確認する。


【施主はココが不安】

”三面鏡の電源は洗濯機のコンセントを使うのかなあ”

「今は三面鏡設置位置にコンセントがありませんが、新たに三面鏡専用のコンセントを設けます」

→鏡部分の裏にある配線は2m程度の長さがあり、他のコンセントにつなぐこともできますが、露出配線になります。既存の鏡の裏にコンセントがなければコンセントを新設するのが一般的です。


”床の補修は、床を全部剥がすのかしら。寒そうだわ”

「床下地の部分補修ですので、必要な範囲を剥がして補修いたします」

→ただし、床がフカフカするなど、床の損傷が大きいと思われる時は、必要に応じて根太などを交換する旨を見積もり段階で説明しましょう。



《内装工事》
下地工事でできる凹凸に注意

(既存の壁がクロスの場合)クロスを剥がした後、サンダー掛けやペーパー掛けで表面を平らにします。石膏ボード補修部分にメッシュ補修とパテ塗りをし、乾燥後にさらにペーパー掛けしてクロスを張ります。床面に接着剤を塗りつけてCFシートを張り付け、空気抜きをしっかり行います。ソフト巾木は裏面と壁面に接着剤を塗り、乾燥間際に接着し、ローラーで圧着します。


【ココが大事】

  • クロスを剥がす際に石膏ボードの表面紙が大きくめくれると分補修を行います。接着強度が弱くなり、クロスがはがれやすくなるので注意。
  • CFシートの施工前に掃除機をかける際は、隅々まできれいにしてゴミが入らないようにする。
  • 分電盤と壁の隙間が狭くクロスが張り替えられないなど、施工が困難な箇所があれば施主に説明して了承を得る。


【施主はココが不安】

”クロスがきれいになったらスイッチの汚れが目立ちそう”

「スイッチやコンセントは既存再利用となっていますが、色あせなどが気になるようでしたら、プレートだけでも交換されてはいかがでしょう」

→プレートだけなら施工後でも市販のもので手軽に交換することができますが、クロス工事中に一旦プレートを外すので、内装業者に交換を依頼すれば2度手間にならずに済みます。


”床の点検口にもシートを張るって言ってたけど、めくれない?”

「床の点検口にも同じCFシートを張りますが、点検口のフタの枠を外してから張り、再度枠でシートを固定しますので、あとからめくれてくる心配はありません。」

→大きな柄や方向性がある柄のCFシートを使用する場合は、点検口の蓋に張ったシートと周囲のシートの柄がずれていないことを確認しましょう。



リフォマガ2022年1月号掲載



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